読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

ツーシームを覚えさらに飛躍する左腕 ENEOS 加藤 三範選手 社会人左腕投手

都市対抗野球大会西関東予選代表決定リーグ戦:ENEOS5-1東芝>◇14日◇横浜

ENEOSは、ルーキー左腕の好ロングリリーフが勝利を呼んだ。

雨中での決選。先発の関根智輝投手(22=慶大)は制球を乱した。初回に2四球が絡んで1点を失い、2回には2死一、二塁を招く。ここで、大久保秀昭監督(52)は「最悪のケースを想定して、準備はしていた」と、早くも加藤三範投手(23)にスイッチした。

加藤は東芝・長沢を空振り三振で追加点を与えなかった。そこから8回まで投げ、計6回1/3、4安打無失点。0を並べる間に打線の同点、勝ち越しを呼び、勝利した。

途中、何度も試合が止まるほど、激しい雨となった。それでも「変に抜けて、真ん中にいって長打は避けたかった。失点につながる。丁寧に、低めに投げました」と冷静だった。いつもより半歩ほど踏み出し幅を狭め、ぬかるむマウンドに対応。試合の中で捕手・柏木と話し、スライダーの修正もできた。

入社1年目。成長の理由を問われ「大久保監督との出会いが大きいです」と答えた。「練習でできないことは、本番でもできない」と言われたことが心に響いた。「もう学生ではありません。お金をいただいて野球をしている。投手としての姿勢を、先輩方に学びました。一層、意識していかないといけません」と、日々の練習から心持ちを変えたことが、成長につながっている。

15日の三菱重工East戦に勝てば、本戦出場が決まる。ロングリリーフしたばかりだが「準備してます」と頼もしかった。

ENEOS新人・加藤三範の好ロングリリーフで勝利呼ぶ 都市対抗予選 - アマ野球 : 日刊スポーツ

 

【加藤選手の紹介】


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182センチ81キロ 左投げ左打ち

変化球:スライダー・カーブ・チェンジ・ツーシーム・カット

 経歴:花巻東ー筑波大ーENEOS

解禁年:2022年

 

 セットから足を上げたところで一度タメを作り、スリークォーターの角度から力強く振りぬくフォームから最速147キロ、常時140前半のストレートを投げ込む左腕投手。110キロ台のスライダー、120中盤のチェンジアップ、左打者のインコースに食い込むカットボール、ストレートの軌道で小さく落ちるツーシームで打ち取っていきます。

 武器はキレのあるストレートとコントロール良く投げ込めるスライダー。左右問わずこの2球種で攻め立てていき、同チームの山岡選手から学んだツーシームで芯を外し打たせて取る投球もできるようになっています。

 チームでは先発・中継ぎ両面で起用。1年目は柏原・関根選手が先発起用される中で、後を任さされる中継ぎとして起用。リングリリーフも任されるようになったことで、2年目からは先発としても起用されており、三菱重工East戦では1失点完投勝利を挙げています。

 1年目からフル回転の即戦力左腕として注目されています。

 

【指名への課題】

 1年目に比べ腕の振りに力をこめるようになっており、腕の振りが強くなったことでストレートの球速が上がっているだけでなく、そこから投げ込まれるスライダーの緩急差がよりいきるようになっています。しかし体が突っ込みやすくなったためにストレートが抜けてしまうことがさけるためか、リリースが早くボールが全体的に高めに集まるようになっています。

 

 制球重視の130後半のストレートならばコースに投げられていますが、その分腕の振りも抑え目になっているため、ゾーンが狭くなるプロでは130後半が平均球速になるため、中継ぎとして見るには出力不足となります。

 また先発としては体の動きが大きいフォームであるためスタミナ不足のリスクがあり、まだ2年目も中継ぎとして起用されてる子tも多く先発としては実績が少ないため、先発としては1年目から計算できるかは不明瞭となります。

 

【指名順位予想】

 大学時代は肘の故障で投げられず指名漏れとなりましたが、社会人では1年目から起用されており、ある程度結果を残しています。四死球率は気になりますが、貴重な即戦力候補の一人。特に左腕中継ぎは球団全体で不足しているため、先発の可能性も残している左腕となれば需要は高まります。

 ですがまだ1位候補になるまでの内容ではなく、2位となるにも先発適性が不明瞭のため、3~4位が指名順位となります。