読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

2500回転のストレートでガンガン押していく長身右腕 TDK 大関 竜登選手 社会人右腕投手

入社内定選手のなかには、2人以外にも東北にゆかりのある選手が多い。斎田海斗外野手(22)は仙台育英高(宮城)から東日本国際大(福島)、川原直貴投手(22)は大曲高(秋田)から富士大(岩手)と東北地区で力をつけてきた。唯一の高卒である佐藤哲矢捕手(18)は、チーム所在地の秋田・由利高出身だ。大関竜登投手(22)は栃木県出身だが、すでにJABA東京大会で2試合に登板。2年連続の都市対抗出場へ、全員がチームの力になる。

TDK入社の伊藤優平内野手と奥村幸太捕手…八戸学院光星の甲子園コンビが再び同僚に : スポーツ報知

 

大関選手の紹介】


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184センチ85キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・カット・チェンジ

 経歴:真岡工 ー白鴎大TDK

解禁年:2022年

 

 ワインドアップから背中にグラブがつくほど腕を反らし、上半身を横に捻りそこから腕に力をこめてオーバースローより低い角度から振りぬくフォームから最速146キロ、常時140中盤のストレートを投げ込む右腕投手。110キロ台の横のスライダーに130キロ台の縦のスライダー、100キロ台のカーブ、120中盤の小さく落ちるカットボール、120後半の外に落ちるチェンジアップを投げ込んでいきます。

 武器は回転数2500超えを誇るストレート。全身を使ったダイナミックな腕の振りで投げ込まれるストレートは140前半ながら伸びがあり、ストレートを中心に力押しの投球を披露しています。左打者に対しては外に逃げるチェンジアップ、右打者に対しては縦のスライダーとカットボールアウトコースに投げ込んでいきます。

 チームでは先発・中継ぎ両面で起用。都市対抗ではトヨタ自動車戦で先発として起用され、5回途中自責点1と規定は達成できなかったものの、防御率1.93と結果を残しています。

 パワータイプ右腕としてさらなる活躍が期待されます。

 

【指名への課題】

 課題の一つは故障のリスクが高いフォーム。大関選手のフォームは腕を振る瞬間に強く腕を振るフォームであるため、肩にかかる負担が大きくなっています。過去には故障歴もあるため、今の負荷が大きいフォームは故障のリスクとして見られてしまいます。

 またチェンジアップ系の球は投げた瞬間に落ちていき地面付近にまで落ちる変化量が大きいタイプながら、球速は120キロ台とあまり速くないため、ストレート主体ながら打者に見逃されています。

 スライダー・カーブ系の球は制球出来ているため、ストレートを軸にする投球スタイルである以上、まっすぐ落ちる球で空振りを奪えるかどうかがカギとなります。

 

 

【指名順位予想】

 制球型ではないものの、カウントを整えられる変化球があり、武器となるストレートもあるものの、まだ決め球にできる変化球とまで言えずストレートもパワー型としては多少物足りなさがあります。 

 さらに故障のリスクもかかえているため、リスクを加味しても指名したいといえるほどのスペックではなく、現状では指名漏れの可能性が高くなります。

 指名に至るには常時140中盤のストレートと、130キロ台の落ちる球を投げられるようになれば、中継ぎ候補として4~5位が指名順位となります。