立命大の橋本和樹内野手(3年)がリーグ戦初本塁打を放った。8回1死二塁、フルカウントからの6球目を左翼席へ運んだ。
「失投のスライダーだと思う。完璧やったんで気持ちよかった」昨春は辰己(現楽天)を抑えて首位打者を獲得。今季は、その辰己が務めていた3番を任されるが「辰己さんはレベルが違いすぎる。自分は4番の大本さんにつなぐ意識でいければ」と気負いはない。
龍谷大平安に在籍する弟の幸樹投手(2年)は、今春の選抜大会に出場。準々決勝の明豊戦で先発し、6回1/3を無失点に抑える好投を見せた。橋本和も龍谷大平安の4番打者として16年の選抜で4強入りしており、テレビで弟の投球を見て成長を感じたという。
「平安が勝って自分にもいい刺激になるし、エースの野沢君(3年)に刺激を与えられる投手になってほしい。何より、人間として成長してくれればいい」とエールを送った。
【橋本選手の紹介】
177センチ77キロ 右投げ右打ち
ポジション:サード・セカンド・ファースト
解禁年:2022年
通算1本塁打、チームでは主にサードで起用される右の内野手。しっかりと振りぬくスイングで率を残すタイプの選手で、下位打線で起用されているものの、地方大会では18打数6安打で打率.333と結果を残しています。
また守備では高校時代はショートスタメンで起用されていたものの、大学以降はメインでサードを守りながらセカンド・ファーストも守れるユーティリティー性もあり、複数ポジションで起用できる右の巧打者となっています。
【指名への課題】
課題は打撃の積極性の低さ。橋本選手は長打力があるタイプではないうえ球を見てしまう癖が強く、甘く入った球も見逃してしまうためストライク先行でどんどん攻められています。
ストライク先行にされピッチャー有利のカウントにされてからボールコースに落ちる変化球に手を出してしまい空振り三振という展開が多く、都市対抗では4打数0安打3三振とアウトのほとんどが三振といった内容となっています。
長打を恐れる必要がないためピッチャーが攻撃的な攻めを出来ており、そこにつけこめないためあっという間にカウントを悪くし打ちとられています。
【指名順位予想】
守備評価が高いタイプでなく走塁も足が遅いため特筆すべきものはありません。そのため打撃型内野手として打撃面で結果を残すことが求められますが、球を待ってしまい甘い球も見逃してしまっている現状の打席での内容はかなり心証が悪く、打撃の積極性の低さからくる三振の多さは大きなマイナスポイントとなります。
このため現状では指名漏れの可能性が高くなっています。