読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

第2回2022年読売ジャイアンツドラフト指名予想【育成5位~8位】

 

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 今回は最後の育成5~8位となります。

 

 

 

【育成5位指名候補①】国士舘 小笠原 天汰選手 高卒右腕投手


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 最速148キロ、角度あるストレートとキレのあるフォークが武器の右腕投手。チームでは先発・リリーフ両面できようされており、チーム内では2番手投手となっています。

 まだ制球に甘さがあり高めに集まる所を痛打され失点する場面も目立ちますが、キレのある変化球を評価しての獲得となります。9月6日にプロ志望届を提出しています。

 

 

【育成5位指名候補②】立教大 道原 慧選手 大卒左外野手


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 立教大では1番で起用される俊足巧打の左外野手。50m5.9秒の俊足をほこり4年春のリーグでは5盗塁を記録しています。

 また守備ではスローイングのコントロールも高く評価されており、今の巨人では少ない守備能力が高い外野手としての獲得となります。ただし3年春は打率3割を達成したものの、それ以降は2割と巧打型としてはあまり率を残せておらず、実績も少ないため育成指名となっています。

 

【育成6位指名候補①】社高校 芝本 琳平選手 高卒右腕投手


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 最速146キロ、高校から投手を始めた右腕投手。腕をしならせるスリークォーターの角度から投げ込むフォームから巨人の戸郷選手に近いと岸スカウトも評価しており、球の強さが魅力の右腕となっています。

 高卒であることを考慮しても素材型である一面が強く、まだ注目度も低いため、育成でも下の順位となっています。

 

【育成6位指名候補②】関西創価高 高 義博選手 高卒右内野手


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 大阪大会で準決勝まで進み履正社相手に大奮闘をとげたチームの3番。ショートとして起用され、荒さはあるものの鋭いスイングで安打を放つなど素材型としての魅力をもったバッターとなっています。対戦相手の履正社には巨人が注目している光弘選手がおり、そちらのチェックの中で相手球団もチェックするため、そこで候補として名前が挙がる可能性のある選手。

 9月11日にプロ志望届を提出。荒さからもすぐに出てくるタイプではありませんが、育成内野手でも支配下候補となりうる選手がいない今、野手陣の底上げを目的とした獲得となります。

 

【育成7位指名候補①】徳島インディゴソックス 池戸 昇太選手 独立リーグ左腕投手


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 最速145キロ、名城大から徳島ISに入団した1年目の左腕投手。オーバースローの腕の振りから威力のあるストレートとブレーキの効いたスライダーを武器としています。

 チームでは主に先発で起用。4月こそ好調だったものの、5・6月は成績が悪化し防御率4.39。7試合で26イニングとあまり投げられておらず、3回以降はチェンジの落ちが甘くなったところを連打されて失点しています。

 大卒1年目ということを考慮すると実績面では物足りなさが残る選手ですが、序盤のストレートとスライダーのキレはよく、大江選手が2軍でも不調で中川選手もまだ復帰登板まで達しておらず、不足する左腕中継ぎ候補を補強するための獲得となります。

 

 

【育成7位指名候補②】横浜商科大 鷲田 亮太選手 大卒左外野手


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 チームでは1番で起用される左の俊足外野手。本塁打はない代わりに50m6.0秒の俊足を活かした走塁能力と巧打が魅力の選手。重信選手はフリースインガーで出塁の役割を果たせず、松原選手は打撃の調子を崩し2軍暮らしが続いています。丸選手の守備面での衰えが顕著な今、1番兼センター候補としての獲得となります。

 9月11日にプロ志望届を提出しています。

【育成8位指名候補①】日本大 杉本 幸基選手 大卒右腕投手


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 最速151キロ、ストレートが魅力の長身右腕。チームでは主に中継ぎで起用されており、脇谷スカウトもストレートを評価しています。鍵谷選手が故障からあまり球速が出ず、畠選手も故障による離脱が多く、田中豊選手も球速が戻らず2軍にすら上がれていません。パワータイプ中継ぎが不足する巨人では中継ぎ候補としての獲得となります。

 

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【育成8位指名候補⓷】  創価大  内田 健太選手 大卒左腕投手


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 最速145キロ、チームでは中継ぎで起用される左腕投手。巨人は20年の指名で創価大の萩原・保科選手を指名しており、巨人もドラフト候補だった左腕・鈴木選手に早くからコメントを残すなど、創価大は重点的にチェックしていたチーム。その中で2年から中継ぎで起用されていた内田選手を左腕中継ぎ候補として獲得としています。

 ただ萩原・保科選手の指名順位を踏まえるとリーグ成績は参考程度。素材スペックでは物足りなさが残るため育成下位としています。13日にプロ志望を提出しています。

 

 

【なぜこのような指名となったのか】

巨人・大塚淳弘球団副代表(62)は3日、11日に行われるドラフト会議に向け、方針を明かした。

「去年は発掘と育成の元年という話をした中で、3年間は思い切って取らなくちゃいけないなと。だから指名は別として、育成は3、4年後でね、まあ去年もいいましたけど、金の卵を発掘しないといけない。だからあと2回、今年と来年は少し思い切ってやっていきたいなと思いますね。人数は何人といえないですけど、ある程度多めにいこうかなと。いけるだけいきたい」と語った。

巨人・大塚球団副代表が10・11ドラフト会議の方針明かす「金の卵を発掘しないと。思い切ってやっていきたい」 - イザ!

 今年は巨人が育成と発掘と位置付け、20年からの3年間は育成選手を数多く獲得する方針を表明しています。今年はその3年目であるため、今年までは育成選手を多めに獲得すると見込み、しかし20年は育成は12名、21年は10名と減ってきているため、今年は育成8位までを指名としました。

 指名の中心となったのは投手・外野手。今年の戦力外は投手が中心となる可能性が高く、3軍は高卒が多いためあまりイニングを投げられないことから必要な投手数も多くなっています。

 投手についても先発タイプでなく中継ぎ起用されている選手を獲得。中継ぎは必要とされる頭数が多く、先発と比べると指名順位も落ちるため、育成では中継ぎを中心としています。特に左腕中継ぎは高梨選手以外に計算できる選手がおらず、中川選手はまだキャッチボールも出来ていない状況。復帰は未知数で来年も計算できません。そのため山本・松本・池田・内田選手と左腕中継ぎを多めに指名候補としています。

 

 外野手については支配下スラッガー候補を多く獲得することとなるため、育成では俊足巧打型を中心としています。巨人に限らず育成指名から長打力が武器となる選手はなかなか台頭せず、10年指名し続け1名出てくれば勝ちといった割合です。今の巨人は率を残せるバッターもおらず、1・2番を打てる選手がいないため、下位では飽和気味で需要が落ちる俊足巧打の左打ち外野手を中心としています。