読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

巨人が2023年のコーチ陣を発表。期待できる点と不安点について

 

巨人は9日、2023年シーズンのコーチングスタッフを発表した。以下の通り(〇は新任、□は復帰)。

【1軍】

▽監督 原辰徳

▽ヘッド兼バッテリー 阿部慎之助

▽総合 □川相昌弘

▽打撃チーフ 〇大久保博元

▽打撃 亀井善行

▽作戦兼内野守備 元木大介

▽外野守備兼走塁 □鈴木尚広

▽投手チーフ □阿波野秀幸

▽投手 山口鉄也

ブルペン 村田善則

▽トレーニング 穴吹育大

【2軍】

▽監督 二岡智宏

▽総合 安藤強

▽投手チーフ 三沢興一

▽投手 青木高広

▽内野守備兼走塁 古城茂幸

▽外野守備兼打撃 〇橋本到

▽バッテリー 加藤健

▽トレーニング 石森卓

【3軍】

▽監督 駒田徳広

▽打撃 小笠原道大

▽投手チーフ 杉内俊哉

▽投手 矢貫俊之

▽内野守備 〇脇谷亮太

▽外野守備兼走塁 金城龍彦

▽バッテリー 市川友也

▽トレーニング ジョン・ターニー

【巡回】

▽ファーム総監督 桑田真澄

▽巡回投手兼トレーニング補佐 大竹寛

▽巡回投手 〇久保康生

▽巡回打撃 〇石井昭男

【巨人】2023年シーズンへ原新体制を発表 阿部慎之助ヘッド、大久保博元打撃チーフ : スポーツ報知

 

【巨人が23年の新体制を発表】



 巨人が2023年の新コーチ陣を発表。総合コーチとして川相コーチや外野守備走塁として鈴木コーチ、投手コーチとして阿波野コーチが戻り、打撃コーチとして西武の黄金打線を作り上げた大久保コーチを招へい。さらに阪神でコーチをつとめた久保コーチ。さらにスカウトから脇谷コーチ、橋本外野守備兼打撃コーチ。さらに中日で打撃コーチをつとめた経験を持つ石井昭男コーチが新たに就任しています。

 一方で金・村田・実松・横川・後藤コーチは退団。松本・会田コーチは配置転換が予定されています。

【期待される点】

【投手コーチ部門強化による投手陣の立て直し】

 投手コーチは1軍が桑田→阿波野コーチとなり、巡回コーチとして新任の久保コーチとトレーニングコーチから配置転換された大竹コーチが増員されています。そのため投手コーチの総数は2名増員となっています。

 特に久保コーチは様々な投手を育成してきた実績高いコーチ。阪神ではメッセンジャースタンリッジ選手。SBでは高橋選手や大竹選手の活躍にも貢献しており、コーチの世代交代を目的に契約満了となりましたが、阿部・鴨田・横川選手といった長身素材型。大江・直江・高橋選手といった1軍定着できず伸び悩んでいる投手の魔改造に期待したいところです。

【3軍編成に力を入れたコーチ陣】

 3軍のコーチ陣には前年から3軍コーチになった杉内コーチに加え、2軍から小笠原コーチが配置転換。また守備コーチは金城コーチ一名でしたが、来年は内野が脇谷コーチ、外野が金城コーチと守備コーチが1名増員となっています。

 小笠原コーチを3軍に配置転換したことに賛否の声がありますが、小笠原コーチは選手につきっきりで指導する面倒見の良さも評価ポイントのひとつ。一緒に汗水をかいてやっていけたらとも語る通り、基礎からしっかり教える指導法のため、基礎が出来ていない育成・高卒が中心の3軍向きのコーチです。

 また杉内コーチもコーチ就任のきっかけが怪我でどんぞこを知ったからであり、リハビリに苦しむ3軍選手や伸び悩む若手の苦しみがわかるようになったからと語っています。コーチとしてはとにかくトレーニングで土台を作れば球速は伸ばせるといった方法で、徹底的なトレーニングを積ませるタイプ。こちらも基礎ができていない3軍選手の体づくりが期待されます。

 

 

【不安視される点】

【打撃コーチの少なさ】

 1軍は金・村田・横川コーチが退団し大久保コーチが新任、亀井コーチが配置転換されました。そのため1軍は打撃コーチが1名減っています。

 加えて2軍打撃コーチは小笠原コーチが3軍に配置転換となったため、2軍の打撃コーチは外野守備兼任の橋本コーチのみ。橋本コーチは広報からコーチへの配置転換のため、コーチ未経験者となっています。

 橋本コーチの肩書は外野守備兼任打撃コーチであるため、メインはあくまでも外野守備コーチ。現役時代も守備はセンター・ライトを守り送球にも定評がありましたが、打撃は波があり、決して打撃が売りの選手ではありませんでした。

 このため2軍打撃コーチは巡回コーチの石井昭男コーチのみ。石井コーチは中日で打撃コーチをつとめた実績こそありますが、2軍に専任コーチがいないのは野手の底上げが必要な巨人にとって大きな不安点となります。二岡監督が打撃コーチ経験者ということで打撃コーチを兼ねることも想定されますが、あくまで監督であるため、そこまで打撃指導に割合を割けるわけではありません。