読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

2022年ドラフト指名選手の巨人における起用方針と課題  1位指名 高松商 浅野 翔吾選手 高卒右外野手

巨人からドラフト1位で指名された高松商の浅野翔吾外野手(17)が21日、高松市の同校で大塚副代表、水野スカウト部長らから指名あいさつを受けた。

 浅野は阪神との競合を制してくじを引き当てた原監督のメッセージ入りの交渉権確定の当たりくじを受け取った。くじには「やったぜ!!巨人軍は待ってるぜ!」との言葉が書かれており、浅野は「くじを引いてる時に監督のガッツポーズが印象に残ってるというか、それだけ欲しいと思ってくださっていた。頑張ってジャイアンツの勝利に貢献しないとなっていうのがあったので、これからしっかり練習したいと思います」と語った。

【巨人】ドラ1・浅野翔吾が指名あいさつ 原監督から「やったぜ!巨人軍は待ってるぜ!」のメッセージ : スポーツ報知

 

【浅野選手の紹介】


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170センチ86キロ 右投げ右打ち

ポジション:センター・ライト

 

  通算68本塁打、高い打撃能力が評価される右のスラッガー。甲子園では4本塁打を記録。バックスクリーンにはなった本塁打は原監督がドラ1を即戦力から浅野選手への切り替えを決意させるほどインパクトを残しました。また本塁打だけでなく修正力・適応力も魅力の一つ。U-18での大学代表との試合では木製バットに対応できなかったものの、その後足の上げ方を変え木製へのスイングに対応。U-18では24打数8安打1本塁打と結果を残しました。

 打撃だけでなく走塁・守備面でもアピールしており、50m5.9秒の俊足で広い守備範囲を誇り、守備では遠投110mの強肩を披露しています。深い位置からのタッチアップを狙われた際もセーフにこそなったものの、ライトからの好返球でぎりぎりのタイミングになっており、送球コントロールも評価されています。

 

【なぜ指名されたのか】

 現在の巨人野手陣の高齢化は顕著であり、特に右打ち野手で2022年に1軍で100打席以上あった選手は岡本・ウォーカー・中田・坂本・増田陸選手のみ。このなかで20代は岡本・増田選手のみと絶望的な状況となっています。このため右打ち野手は最優先の補強ポイントとなっていました。

 その中で浅野選手は68本塁打を放ちプロ入り後もスラッガーとして見る声も多くなっていますが、本人も中距離打者として勝負したいと語っており、狙うタイトルも本塁打王でなく首位打者と分析しています。そのため4番でなく1・3番タイプ。現状1番は吉川選手が起用されることが多いものの、フリースインガータイプで出塁率は.329と1番としてはあまり高くありません。下位打線で長打を狙うタイプのため、1番打者として起用していきたい選手です。

 

 

【1軍起用への課題】

 浅野選手が目指す中距離打者は打率だけでなく守備も一定水準求められます。しかし浅野選手の課題はその守備であり、特に捕ってから投げるまでの動作が荒く、送球までに時間がかかっています。

 俊足を活かし守備範囲は広いものの、落下地点の調整にもぎりぎりまで手間取っていたりと、守備面では細かな精度に課題を持っており、動きながらの捕球が増えるセンターとして計算するには、これら捕球面での技術不足が課題となります。