読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

独特のタイミングで投げ込む左腕 パナソニック 井奥 勘太選手 社会人左腕投手

 ◇社会人野球日本選手権2回戦 パナソニック0─2トヨタ自動車(2022年11月4日 京セラD

 パナソニック(近畿・大阪)は、トヨタ自動車(東海・愛知)に敗れ、2回戦敗退に終わった。

 打線はトヨタ自動車先発・松本健吾投手の攻略に苦しみ、内野安打1本のみと得点を奪えず。投げては新人左腕・井奥勘太投手が5回5安打2失点と粘り、以降は5投手継投で抑えたが、投打がかみ合わなかった。

 井奥は「点を取られない投手が自分の売りなんですけど、先制点を与えてしまって…。そのあとのもう1点取られたのは自分が甘いコースに投げたのもあるので、悔いが残るピッチングでした」と反省。それでも大舞台での経験を糧に「来年ドラフトで名前呼ばれるためにやっている。相手の投手も新人ですごい投球に刺激も受けたので、またレベルアップしていきたい」と来季を見据えた。

パナソニックが2回戦敗退 新人左腕・井奥が5回2失点粘投も「悔いが残るピッチング」(スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース

 

【井奥選手の紹介】


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173センチ75キロ 左投げ左打ち

変化球:スライダー・カーブ・チェンジ

 経歴:立正大淞南ー天理大ーパナソニック

解禁年:2023年

 

 セットから大きく足を上げた後小さく上半身を反らし、タイミングをずらした後でスリークォーターの角度から振りぬくフォームから最速145キロ、常時130後半のストレートを投げ込む左腕投手。120中盤のチェンジアップ

 武器は低めを中心に投げられるコントロール。130後半ながら低めのコースをつくストレートに加え、左打者に対しては120前半の外に逃げるスライダーで打ちとり、右打者には120中盤の小さく沈むチェンジアップとのコンビネーションで打ち取っていきます。また大きく足を上げた後すぐに投げ込まず少し上半身を反らす独特のまで打者のタイミングをずらします。

 チームではお主に先発で起用。打たせて取る投球で6回まで100球未満の省エネ投法で結果を残しています。

 

【指名への課題】

 課題は左右で使える変化球に限りがあるという点。特に左に対してはスライダーの精度が甘く外に抜けることもが多いためあまりコースに決められず、チェンジアップは変化量が大きいタイプの球でないため低めを意識して投げざるをえず、引っ掛けた抜け球も増えています。

 右に対してはインコースに投げ込めるストレートがあるためスライダー・チェンジがある程度甘く入っても見逃されていますが、左に対してはほとんどアウトコースへのストレート押しになるため、対左の被打率が3割以上と悪化しています。ストレート自体も130後半で球威があるタイプでないため、球数が増えて変化球の精度が落ちると右に対しても空振りを奪えなくなっています。

 

 

【指名順位予想】

 130後半のストレートに投げ込む変化球はほとんどがスライダー・チェンジの二種類と投球の幅に限りがあるため、引っ掛けさせて打ちとる投球でも狙い球を絞り込めてしまうため、プロのパワーピッチャーには力押しされてしまうとスカウトから判断されると獲得とはなりません。

 またカーブをあまり投げていないため、カウントを稼ぐ球として左腕にとってカーブは必要不可欠。打たせて取るタイプだからこそ、安定してストライクを取れる球は必須となります。カーブの割合アップ、先発でもストレートの平均球速145前後で1球種増、もしくは140前半で変化球2球種増で指名候補となります。どちらかを達成で5~6位。両方達成で4位が指名候補となります。