読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

総合力が評価される内野手 日本通運 木村 翔大選手 社会人右内野手

東都大学野球2部:拓大4-1東洋大>◇第1週第1日◇29日◇等々力

1部から降格した東洋大は、開幕戦を落とした。プロ志望届を提出した今秋ドラフト候補の木村翔内野手(4年=霞ケ浦)は、4打数無安打とNPB7球団のスカウトの前で不本意な結果だった。

7月には、埼玉県内の寮で新型コロナウイルスクラスターが発生し、7月20日から1カ月間は寮も閉鎖。グラウンドや室内練習場も使えず、本格的な練習再開は8月27日からだった。実戦形式の練習は積んでいたものの、オープン戦1試合のみでリーグ戦開幕を迎え、コンディション調整が難しい状況だった。それでも木村は「大変なのは、どの大学も一緒。どんな状況でも、悔しい。言い訳をしないで、やりたい。今すぐに帰って練習したい気持ちです」と話した。杉本泰彦監督(62)は「致し方ない。(プロという)目的があって、表現しないといけない木村は、大変だと思う。(練習を)やりこめていないのはかわいそうですが、仕方がない」と思いやった。

右投げ右打ちの木村は、守備に定評がある。昨秋は打撃面で初の打率3割超えをマークし、遊撃で東都ベストナインに輝いた。10月11日のドラフト会議に向けて「守備を評価してもらっていると思うけど、(この日は)持ち味も出せなかった。工夫が必要だと思う」と反省しきりだった。

東洋大・木村翔大7球団スカウト前で4の0「工夫が必要だと」反省しきり - アマ野球 : 日刊スポーツ

 

【木村選手の紹介】


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178センチ76キロ 右投げ右打ち

ポジション:ショート・セカンド・サード・ライト

 経歴:霞ヶ浦東洋大日本通運

解禁年:2023年

 

 通算1本塁打、守備を評価される右打ち内野手。チームでは主にセカンド・ショートを守りますが、さらにサードに加え外野も守ることができ、高いユーティリティー性が評価されています。守備内容についても堅実な守備だけでなく、遠投100mの肩を活かし、前進しながらのランニングスローでも、強いスローイングも披露しています。

 また打撃についても力強いスイングで長打を生み出し、レフト方向への引っ張りの打撃を披露。日立製作所戦で放った本塁打もレフト方向へ放ったものとなっています。

 総合力が評価される守備型内野手として注目されています。

 

【指名への課題】

 課題は球際の弱さ。木村選手の走力は50m6.3秒とショート・セカンドとしては足が速いほうではないため、守備範囲はあまり広くありません。そのため横移動の捕球に弱く、横移動をしながらの捕球・スローイングでは、捕球後に球をにぎりそこね送球できなかったり、送球精度が悪くファーストへの送球を外してしまうエラーが目立っています。本人も東洋大時代より球際の弱さを課題に掲げていますが、現在もその課題は直っていません。

 

 また打撃についてもスイングにぶれがあり、引っ張りの打撃が多いため高めに手を出しますが、スイング自体にぶれがあるため、芯に当たり切らず弱いゴロ性の当たりが多くなっています。打撃は確実性に欠けているため、大会成績も2割前後が多くなっています。

 

【指名順位予想】

 守備の特徴からして前進守備は上手いものの、横移動の守備はあまり上手くないため、セカンド・ショートよりもサードがメインの選手となります。しかしサードとして計算するには打撃に物足りなさがあるため、現状では指名漏れの可能性が高くなっています。

 このままユーティリティー性を目指すなら足を活かせるタイプでないため、打撃の確実性と横の動きを改善する必要があり、サード・ライトメインとするなら長打力が不足しています。