読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

長打も打てる俊足巧打者 日立製作所 佐々木 俊輔選手 社会人左外野手

 

第47回社会人野球日本選手権大会毎日新聞社日本野球連盟主催、大阪市共催)は第3日の1日、京セラドーム大阪で1回戦があり、日立製作所JR九州を6―3で降し、4大会ぶりに2回戦に進んだ。

 日立製作所が粘るJR九州を振り切った。三回に佐々木が先制の2点本塁打を放ち、同点の七回は、1死満塁で森下が決勝の右越え2点適時二塁打を放った。先発の青野は変化球のキレが良く、6回を11奪三振の快投だった。JR九州は七回に田中の左翼線適時二塁打などで追いついたが、救援した井上が踏ん張れなかった。

日立製作所が2回戦進出 JR九州に競り勝つ 日本選手権 | 毎日新聞

 

【佐々木選手の紹介】


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174センチ77キロ 右投げ左打ち

ポジション:センター・ライト

  経歴:帝京高-東洋大日立製作所

 解禁年:2023年

 

 チームでは1番で起用される、俊足が武器の左に巧打者。50m6.0秒の俊足を武器に社会人では8盗塁を記録。さらに打撃でも俊足を活かし三塁打を量産。相手内野にもプレッシャーを与え失策を誘っています。

 また打撃では膝を低く落とし、体を捻って構えるフォームで長打を生み出します。センター方向への本塁打を放つパワーも披露。長打だけでなく、差し込まれた当たりにもコンパクトなスイングで逆方向に打ち返すバットコントールも見せており、日本選手権では7打数3安打1HR1四球1盗塁と結果を残しています。

 左右に打てて盗塁も出来る巧打者としてさらなる活躍が期待されます。

 

【指名への課題】

 課題は引っ張りの打撃が少ないこと。31安打中6安打と5分の1であり、その中でも3本は1試合で固め打ちしたものとなっています。現在のフォームは膝を落とし肘を上げて体を捻って待つため、アウトコースへの球にはしっかりと力を乗せてボールを運べていますが、インコースになるとどうしても窮屈なスイングになっています。そのため打球が弱く内野ゴロになりがちです。

 また高めを捌くのは上手いものの、低めを捌くのはあまりうまくありません。特に左投手の外に逃げる変化球に我慢できず泳がされており、緩いスライダー・カーブ系の球を上手く引っ張れないのが課題となっています。

 

 

【指名順位予想】

 打撃成績は3割強の打率を残しており、二塁打だけでなく外野を越えなければ打てない三塁打本塁打も打てていることから、長打力も持ち合わせています。ただあまり肩は強くなく、プロ入り後のポジションはセンターのみとなり、左投手の変化球への対応に課題があるため、引っ張りの打撃を今後どれだけアピールできるかがカギとなります。

 またリードオフマンとしては盗塁数にも物足りなさがあるため、2試合に1つ盗塁を成功させるか、セカンドの頭を超えるライト方向への安打が3分の1の割合になれば6~7位が指名順位となります。23年は大卒・社会人外野手の候補が少ないため、その中で打撃でアピールできれば指名候補となります。