読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

2年秋に急成長した右腕投手 山梨学院 林 謙吾選手 高卒右腕投手

◇29日 秋季高校野球関東大会準決勝 山梨学院5―2健大高崎(群馬)(埼玉・大宮公園野球場

 山梨学院が高崎健康福祉大高崎を破り、決勝に進んだ。この秋に急成長した背番号10の林謙吾投手(2年)が4安打2失点で公式戦初完投を飾った。

 制球力がアップした山梨学院の右腕・林が打線の援護も受けて2失点完投。「変化球も、自分の持ち味の真っすぐもテンポよく自分のリズムで投げられました」。変化球の精度が悪く、最速139キロの直球を生かせていなかったが、関東大会に向けてフォームから見直したのが実り、3四球と安定。適時打を許さず、9回無死二、三塁も犠飛の1失点だけで逃げ切った。

 この秋から公式戦に登板した新星だ。東京の駿台学園中では軟式でプレー。山梨学院では内野手などだったが、新チームのエースが定まらない中で登板機会を得た。吉田滉二監督(53)は「山梨大会では良くなかったが、関東大会でコントロールがよくなった。これから伸びてくる選手。ひと冬越えたら良くなる」と期待。来春のセンバツに2年連続出場が当確のチームに、楽しみなエース候補が出てきた。

センバツのエース候補初完投 山梨学院の林謙吾「テンポよく自分のリズムで投げられた」【高校野球】(中日スポーツ) - Yahoo!ニュース

 

【林選手の紹介】


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179センチ78キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・カット・チェンジアップ

 

 セットから肘を小さく折りたたみ、テイクバックの小さな腕の振りから最速139キロ、常時130前後のストレートを投げ込む右腕投手。120キロ前後の横のスライダーに、90キロ台のカーブに110キロ台の小さく落ちるチェンジアップ、120キロ前後のカットボールを投げ込んでいきます。

 武器はコントロールの良いストレートと安定してカウントを整えられるスライダー・カーブとのコンビネーション。コースに投げるストレートを中心に、小さく変化するスライダーでカウントを整えながら、90キロ台のカーブで大きな緩急を生み出し見逃しを奪っていきます。

 チームでは主に先発で起用。入学当時は肘や肩の故障が相次ぎ内野手に転向。しかしウェートトレーニングに取り組んだことで最速129キロだった最速は10キロもアップ。秋季関東大会では4試合に先発し30(1/3)回を投げ防御率0.89と安定。秋に急成長を遂げた新たなチームのエースとして、さらなる活躍が期待されています。

 

【指名への課題】

 課題はスタミナ不足よる後半でのコントロールの悪化。5回までは投球の中心であるストレートを低めのコースに安定して投げられていたものの、6回以降から目に見えてストレートが高くなり、打者に打ち込まれています。変化球もストレートと同様制球が甘くなるため、ストレートを中心に組み立て狙い球を絞り込ませないタイプであることからストレートのコントロールが甘くなると、投球が組み立てられなくなります。

 通常のフォームは足を上げた後タメを作り、そこでしっかりと形を作り投げ込みますが、クイックではタメが作れないため、リリース後に体が流れてしまうことが多く、下半身の不安定さも課題となっています。

 

 

【指名順位予想】

 ここれまでは順調な成長を見せていますが、140キロを超える辺りから球速の伸びは落ちてくるため、ここからどれだけの成長を見せるかがカギとなります。決まった決め球がなくまとまったタイプですが、スタミナ不足でスタミナが切れるとすべての球が高めに浮いてしまうため、突如崩れてしまう計算しにくい選手となっています。

 決まった決め打が無くフォームにも癖があるため、高卒で獲得するにはリスクがある選手。現状では指名漏れの可能性が高くなっています。球速が常時130後半、チェンジアップなどの落ちる球が安定すれば育成4~6位が候補となります。