読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

テンポよく追い込んでくる右腕 名城大 岩井 俊介選手 大卒右腕投手

◇8日 愛知大学野球春季リーグ第5週第2日 名城大10―1中部大(愛知・豊田市運動公園
 名城大は伊藤雄紀内野手(3年・高崎健康福祉大高崎)が4安打4打点の活躍で中部大に10―1で大勝し、3ポイントを獲得した。
 開幕から5連勝しながらも直近の2試合は引き分けと敗戦。嫌なムードが漂ってきた中での快勝に名城大の安江均監督(62)は「ここの勝敗が優勝争いに大きく影響する。絶対に落とせない試合だった」と言葉に力を込めた。
 先発した岩井俊介(3年)が4回まで1安打しか許さない好投。5回途中にはリリーフエースの松本凌人(3年)を早くも投入した。8回に1点を返されたが、中部大に2人で計2安打しか許さない完璧な投球で付け入る隙を与えなかった。
 前日は1得点のみだった打線は絶好調男が引っ張った。試合前の時点で打率5割超えの3番・伊藤が1回に先制の適時二塁打を放つと、3回にも点差を2点に広げる左翼線への適時二塁打。序盤で嫌な流れを断ち切って大量10得点につなげた。 「昨日は打者が足を引っ張ったので、野手が投手を楽にさせてあげようと思っていた」と振り返る伊藤は3本の適時打を含めて4安打4打点の固め打ち。今季の安打数を23本に伸ばして、打率は6割0分5厘にまで上げた。元中日の神野純一さん(52)が愛工大時代にマークしたシーズン最多安打記録「26」まであと3本に迫った。
 「記録を意識していないと言えばうそになるけど、チームの勝ちが一番。次の中京大戦にも勝って神宮に行きたい」と伊藤。消化した試合が2試合少ない中で愛工大と並ぶ19ポイントで暫定首位タイ。まずは春季リーグ連覇を達成し、2年連続となる全日本大学野球選手権の出場権を手中に収める。

打率5割超の伊藤が3本の適時打含む4安打4打点 名城大が中部大に大勝し首位キープ【愛知大学野球】:中日スポーツ・東京中日スポーツ

 

【岩井選手の紹介】


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181センチ85キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カット・フォーク

 

 ノーワインドアップから肘を折りたたんだ状態でスリークォーターよりも高い角度から振りぬくフォームから最速151キロ、常時140前半のストレートを投げ込む右腕投手。130前半のスライダーに130中盤のカットボール外に落ちるフォークを投げ込んでいきます。

 武器は小さな腕の振りから伸びのあるストレートとキレのあるカットボールとのコンビネーション。140前半ながら浮いてくるようなストレートは球速以上の伸びがあり、右打者に食い込んでいきます。さらに本人も自信のある球として挙げているカットは左打者のインコースを攻める変化球として投げ込んでいます。右打者には鋭く落ちるフォークで仕留め、左右で武器となる変化球を持ち合わせています。

 チームでは主に先発として起用。上武大戦では5回1被安打無失点と好投。キレのある変化球とストレートを武器とした投手として、さらなる成長が期待されます。

 

【指名への課題】

 課題はスライダーの精度。精度よく投げこめているカット・フォークとは異なり、高めに抜けることが多いのがスライダー。左打者に対してはインコースにカット、外にフォークがあるのに対し、右打者の外に投げ込むスライダーは抜け球が目立つため、どうしてもインコース中心に配球となっています。その中でストレートがシュート回転することがあるため右打者に対してはボール先行にある場面も珍しくありませんでした。

 また球の離れが早いため、小さく変化するフォークは空振りを奪えているものの、ストレートではあまり空振りを奪えていません。ストレートが中心の投球組み立てとなるため、指名候補となるにはストレートのさらなる球速アップか、球持ちをよくすることが今後の課題となります。

 

 

【指名順位予想】

 先発よりも中継ぎタイプですが、中継ぎとしてはまだ出力不足。先発としても3年生から本格的に先発起用されるようになっており、7~9回まで投げる試合はあれど、安定して投げてはいません。

 中継ぎとして見るなら変則タイプでないため、ストレートの球速は平均140中盤以上、さらに目玉となる変化球を持つか、4~5種類の変化球を安定して投げられなければ支配下指名は厳しくなります。上記を達成できた場合5~6位。変則でない癖のあるフォームでプロからは敬遠されるため、達成できなければ指名漏れとなります。