読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

高めで空振りを奪えるストレートが武器のリリーフ 立命大 藤本 竜輝選手 大卒右腕投手

 ◆関西学生野球秋季リーグ戦 ▽第5節 近大4―3立命大=延長10回タイブレーク=(11日・ほっともっとフィールド神戸

 社(やしろ)高(兵庫)時代にプロの注目を集めた立命大の藤本竜輝投手(1年)が6回から2番手で登板した。2回1安打1失点で、自己最速を2キロ更新する151キロをマーク。「(150キロは)1つの目標にしていたのでよかった」と、喜びをかみしめた。

 7回無死で近大の筒井太成左翼手(2年)に右越えへ同点ソロを浴びた。「少し(気を)抜いてしまった。めちゃくちゃ後悔している」と唇をかんだものの、直後に巨人などのドラフト1位候補に浮上している近大・佐藤輝明三塁手(4年)をカーブで空振り三振に仕留めた。「素直にうれしい。空振りで『ブンッ』と感じたことがない音がした。めっちゃ怖かった」と苦笑いした。

 入学直後に右肘を痛め、約1か月前から投げ始めたばかり。「高校を卒業して、そのままプロに行っても活躍できないと思った。4年間鍛えて(ドラフト)1位でプロに行って、活躍できるような選手になりたいと思って進学した」。晴のち雨の初陣となったが、将来が楽しみな右腕だ。

立命大の藤本竜輝がリーグ戦デビューで151キロ 社高でプロ注目の右腕 : スポーツ報知

 

【蔵本選手の紹介】


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181センチ76キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・チェンジ

 ノーワインドアップからオーバースローの角度から振りぬくフォームから最速151キロ、常時140中盤のストレートを投げ込む右腕投手。120キロ台の小さく変化するスライダー、110キロ台のカーブ、130キロ台のチェンジアップで打ち取っていきます。

 武器は140中盤から後半を記録するストレート。捉えたスイングでも押し込まれあまり伸びずにアウトに出来る重い球が魅力であり、このストレートを中心としたパワーピッチングが魅力となっています。

 チームでは主にリリーフで起用。8試合14(2/3)イニングに登板し自責点はわずか2点。防御率1.23と高い能力を示しています。

 ストレートが魅力のパワー系右腕としてさらなる飛躍が期待されます。

 

【指名への課題】

 課題はストレート頼りのため、スタミナが切れて調子が悪くなると投球が成り立たないこと。投球スタイルはストレートが中心でスライダーはカウントを整える程度、カーブも決め球になるほどの精度や変化量はなく、あくまでストレートから狙いを逸らせるための球でしかありません。

 調子が悪く140前後しか出なかった試合ではストレートで全く空振りが取れず高めを捉えられ長打にされていたため、中継ぎとしては連投すると大きくパフォーマンスが落ちることや、ストレートの調子が悪いと投球が組み立てられないといった課題があるため、即戦力とは見なされません。

 

 

【指名順位予想】

 中継ぎで起用されているとはいえ常時140後半を投げられるのは魅力の一つ。しかし変化球の決め球がないためストレート頼りになることから、即戦力でなく素材型としての評価となります。

 スカウト陣にアピールできる変化球がなく、ストレートのみの評価となるため、現状では育成2~4位の評価となります。持ち球のなかで一番変化量がありストライクが取れているのはカーブのため、カーブの精度アップが課題の一つ。

 また高校時代から順調に最速を伸ばしているため、最速155キロ、常時150前後をなげられるようになれば、一気に3~4位の上位候補となります。ここに変化球の精度アップも加われば2~3位と高い伸びしろが期待される素材型の上位候補となります。