読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

2年目で長打力が伸びている打撃型内野手 Honda 峯村 貴希選手 社会人左内野手

 木更津総合(千葉)時代、遊撃のレギュラーとして甲子園に3度出場した峯村 貴希(みねむら たかき)。

 進んだ日本大では1年時に東都2部リーグで首位打者を獲得。ドラフト候補として一躍注目されながら、昨秋はドラフトで指名漏れした。

「大学でプロ志望を出したのですが指名されず、自分の実力が足りないと感じました。大学の時は、打撃の波が激しかったので、社会人ではその波を小さくすることを課題として取り組んでいます」

 今春からHondaに入社し、今月24日まで行われたJABA長野大会では3番打者として15打数6安打放ち打率4割をマークした。

「Hondaで野球をさせていただく以上、都市対抗と日本選手権でも優勝を目指して、チームに貢献していきたいと思っています。また自分の強みは走攻守だと思うので、さらにレベルの高いところを目標にして、3拍子揃った選手になって、また2年後プロにいけるように頑張りたいと思います」。

木更津総合出身・峯村貴希!名門Hondaの3番でルーキーながら活躍中 | 高校野球ドットコム

 

【峯村選手の紹介】


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186センチ82キロ 右投げ左打ち

ポジション:ショート

  経歴:木更津総合ー日本大ーHONDA

 解禁年:2023年

 

 通算4本塁打、打撃能力が高く評価される左の大型内野手。HONDAでは1年目からショートで起用され、左右に問わずヒットを放つバットコントロールで2割後半を残し、解禁年である2年目には長打力を磨き、1年目では通算して1本だった本塁打数をすでに4本にまで伸ばしています。

 また走塁も50m6.0秒の俊足を誇り、遠投100mの肩もあり、スカウトからは打撃だけでなく足の速さや肩の強さも評価された3拍子揃った選手となっています。

 日本大ではチームの1部昇格に貢献し首位打者を獲得するなど注目されていましたが、勝負の年である4年秋には1割台とスランプに陥るなど打撃の波が激しく指名漏れ。本人も打撃の波が課題と考えており、HONDAでは波をなくすべく打撃の確実性の向上に努めています。

【指名への課題】

 課題は対左の打率の低さ。峯村選手は打撃型の大型内野手となりますが、左に対しては自分のスイングができていません。アウトコースに投げられると中途半端なスイングになってしまい、芯に当たらないため当てても弱いゴロになっています。1年目は左に対してもコンスタントに打てていましたが、2年目は長打力が伸びた分スイングが大味になっており、左の外からやってくる球に詰まらされてしまい打ち取られています。

 加えて峯村選手は守備範囲はあまり広くないうえにスローイングにばらつきがあり、特に走りながらのスローイングになると送球が乱れる場面が目立ちました。横移動ではステップも合っておらずそれも送球が乱れる原因となっています。

 

 

【指名順位予想】

 打撃型内野手としてみるには長打力が伸びているのは魅力ですが、一方で左投手相手に苦戦している点。一時は中途半端なスイングで全くヒットを打てないほど打撃が低迷していたため、今後対左をどれだけ改善できるかがカギとなります。

 また守備でもスローイングに課題があり守備範囲も決して広くないことから、現状の成績では指名漏れの可能性が高くなっています。守備内容を見るとプロ入り後はショートとしては厳しく、サードをメインに緊急事態ではショート守備にも入るといった起用が予想され、サードとなると求められる打撃のハードルも上がることから、打撃での課題は改善しておく必要があります。対左の打率が.250を超えれば7~8位の下位指名となります。