東京六大学野球春季リーグ戦第7週第3日(立大0-1×明大=延長十一回、3回戦、明大2勝1分け、23日神宮)明大が0-0で迎えた延長十一回1死満塁で、6番・蓑尾海斗捕手(4年、日南学園)の右犠飛でサヨナラ勝ちし、対戦成績を2勝1分けとし、通算10勝3敗2分け、6季ぶり41度目の優勝を勝ち点5の完全優勝で決めた。
蓑尾は「スタンドを見たら全員が立ち上がって応援してくれていたので、絶対決めると思った。最高です!」と興奮を隠さなかった。
投手陣は立大1回戦で7回無失点に抑えていた右腕・蒔田稔投手(3年、九州学院)が先発し、10回4安打無失点に抑え、継投した左腕・千葉汐凱投手(2年、千葉黎明)も好投。打線の奮起を待ち、延長十一回の決勝点につなげた。
明大は6月6日開幕の全日本大学選手権(神宮ほか)への出場を決めた。
【千葉選手の紹介】
177センチ84キロ 左投げ左打ち
変化球:スライダー・カーブ・チェンジ
セットからオーバースローの角度から投げるフォームから最速151キロ、常時140前半のストレートを投げ込む左腕投手。120キロ台のスライダー、110キロ台のカーブ、120キロ台のチェンジアップを投げ込んでいきます。
武器はどの球種も安定して投げられる精度の高さ。スライダー・カーブ・チェンジアップどれもコントロールよく投げ込めるため失投が少なくコースに投げ込めるため、持ち球はストレートを含め4球種のみで140前半ながら、18イニングで17奪三振と奪三振率8.5を記録しています。
チームでは主にリリーフで起用。コントロールの良さを武器に4年春は10試合18イニングを投げ6四死球で自責点はわずか4点。防御率2.00と安定感を見せています。
【指名への課題】
課題は持ち球の少なさに対して全体的に出力が物足らない点。千葉選手はオーソドックスな投げ下ろすフォームでストレートは140前後から前半、スライダーも120キロ台と左腕として飛び出て球速があるわけでもなく、フォームも合わせやすいものとなっています。
そのためクイックになり球速が落ちると少しの失投が致命打になってしまい、コース自体はコントロールできているため単打を重ねられるといったピンチは招きにくいものの、あまり球威がないため一発病のリスクがあります。
加えて球威よりもコースでストライクを取るタイプのため、クイックになると変化量の大きいスライダー頼りになることが多く、ストレート・スライダーの2極になるためカウントが悪くなる展開が多くなっています。
【指名順位予想】
コントロールこそいいものの、中継ぎで今の投球内容だと全体的に物足りなさが残ります。
一年先輩でヤクルトに3位入団した中継ぎ左腕の石原選手はストレートは140前半から中盤、さらにスライダーに加えチェンジアップの変化量もありフォームも動きがわかりにくいものでしたが、千葉選手はチェンジアップの変化量は目立つものがなく、ストレートは140前後でフォームも見やすいものとなっています。
本人もインタビューで社会人野球に進み将来的に先発でプロに行きたいと語っているため、先発で今の平均球速を保ち、課題に挙げているチェンジアップの精度アップで対左の被打率を改善するのが目標となります。
先発として完全に未知数。左投手としてはチェンジアップで安定して空振りが取れないと最低限戦力としては見れないため、現状では指名漏れの可能性が高くなっています。
