読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

スイングスピードが増した巧守のセンター 明治大 直井 宏路選手 大卒左外野手

<東京6大学野球:明大3-0東大>◇第1週第1日◇9日◇神宮

明大が、開幕戦で東大に先勝し、4連覇に向け好スタートを切った。

3回、飯森太慈外野手(3年=佼成学園)が遊撃手の失策で出塁し、1死一塁とすると、直井宏路外野手(3年=桐光学園)がリーグ戦初となる右越え2点本塁打を放ち、2点先制した。

投げてはドラフト候補に挙がる先発の村田賢一投手(4年=春日部共栄)が東大打線に6安打されながらも粘り強い投球で本塁を踏ませず、6回を無失点に抑え、後ろにつなぎ、3投手の完封リレーでリードを守り切った。

村田も驚く1発だった。2ランの直井に「正直、ビックリしました」と笑顔を見せた。直井も「次につなげる打撃を意識してやっています」というように、小技が得意な選手。春のリーグ戦終了後、「スイングが遅かったので、課題にした」と、ボールを打つ練習よりも素振りの時間を増やし、スイングスピードを上げた。「低く強い打球を打つ中で、ホームランにできてよかったです」。夏の成果を、開幕戦で結果で示し、存在感を見せた。

試合前には6月12日に他界した同校OBで中日、阪神で活躍した故杉下茂(享年を97歳)をしのび、セレモニーが行われ、選手は全員、喪章をユニホームの左腕に身に着け試合を行った。先発の村田は「セレモニーが行われた日に、勝ててうれしい」と、笑顔を見せた。

明大・直井宏路のリーグ戦初となる2ランで開幕戦を勝利で飾り、4連覇へ向け好スタート - アマ野球 : 日刊スポーツ

 

【直井選手の紹介】


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172センチ76キロ 左投げ左打ち

ポジション:センター

 

 チームでは1番で起用される巧打好守の左打ち外野手。打撃では癖のないスイングでストレートだけでなく低めの変化球にもバットを合わせセンター前に運ぶバットコントロールを披露。3年秋までは打率2割前後が続いていましたが、振り遅れの課題を解消するために振り込みを実施。ウェートや走り込みといった下半身強化も行い、打撃力アップを図りました。

 スイングスピードが上がったことでストレートに打ち負けなくなっただけでなく、変化球もすぐにスイングにいかず待ってから合わせられるようになったことで打率が向上。4年春は52打数17安打で打率.327とキャリアハイを残しています。

 また守備でも10盗塁の俊足を活かした広い守備範囲を誇り、本人も足と守備が自慢と語る通り、範囲が広いだけでなく巧守でファインプレーを連発。直井選手でなければ抜けていたという当たりを防ぐ守備力の高さを披露しています。

 4年になり打撃が向上した守備能力の高いセンターとして注目されています。

 

【指名への課題】

 直井選手は元々打撃を課題に挙げており、スイングスピードを上げるために振り込みと筋力トレーニングでスイングスピードを上げたおかげで打率を上げました。しかしまだ打撃面の課題が完全に解決したわけではなく、あまりパワーがない影響がゾーン別打率に出ています。

 直井選手の得意コースはアウトコース中心で真ん中、インコースになると打率が極端に堕ち、ゾーン真ん中が打てていないという特異な数字となっています。引っ張りも真ん中高めに抜けた変化球というホームランボールのため、インコースに対しストレート中心で責められると窮屈に押し込まれ弱い打球にとどまっています。

 また本人もシーズンを通した課題として挙げた体力不足による中盤からの失速。シーズン前半は31打数13安打で打率.419と高打率を維持したものの、後半は21打数4安打で打率.190と、体力切れで練習量も減り、打撃を維持できなかったと語っています。1年間試合をするプロ野球に対し、1シーズンの中で体力不足が出てしまうのは戦力として計算するうえで大きな課題となります。

 

 

【指名順位予想】

 センター守備評価が高く目標としてい6盗塁も達成するなど、守備・走塁では一定の評価を得ており、課題だった打撃も改善の兆しを見せました。

 一方で芯で捉えてもまだ打球が伸びない、シーズンを戦い抜く体力がついていないなど課題も抱えており、外野手ですが身体能力型でない素材型評価となります。

 左投げ左打ちな点もマイナスとなり、現状では8~9位と下位指名候補となります。センター守備が安定しており足もあるため一定の需要はありますが、外野手は打撃が一番の評価ポイントとなりその点がまだ不安定さを残していますが育成を受け入れる可能性は低いと考え、支配下下位となっています。