巨人の育成ドラフト7位、ベイサイドL千葉・平山功太外野手(19)が14日、広島市内のホテルで仮契約を結んだ。
支度金290万円、年俸400万円で、背番号は033に決まった。185センチ、82キロの大型外野手。小学校の時から父との特訓で力を付けてきたバットコントロールに自信を持つ。「壁すれすれを振ってきた。インコースが得意なので、そこを磨いていきたい」と打撃で存在感を示し、支配下昇格を目指す。
千葉・船橋市を本拠地とし、今年1月に設立されたばかりの独立リーグのチームから、育成ながらNPBの道を切り開いた。「少しずつ実感がわいてきた。チャンスに強い、メンタルの強い選手になりたい」と決意を語った。(金額は推定)
【巨人】育成7位平山功太が仮契約「壁すれすれ振ってきた」父との特訓でバットコントロール自信 - プロ野球 : 日刊スポーツ
【平山選手の紹介】
185センチ82キロ 右投げ右打ち
ポジション:レフト・サード
経歴:瀬戸内ー環太平洋大(中退)ー千葉スカイセラーズ
通算4本塁打、身体能力が高い右打ち外野手。引っ張るスイングと持ち前のパワーで長打を生み出すだけでなく、得意のインコース捌きで昨年は40試合に出場し、打率.319を記録。打撃だけでなく足も武器で、リーグ23盗塁で盗塁王を獲得し、スカウトからも打撃と足を評価されています。
環太平洋大に入学し1年生から3本塁打を放つなど活躍しますが、大学の環境が合わず中退。野球を辞めようとするも家族の勧めで千葉スカイセラーズに入団しました。
入団1年目ながら大卒2年目となる20歳とまだ伸びしろを残しており、身体能力型外野手として期待されます。
【なぜ獲得されたのか】
巨人はここ2~3年は育成1位で支配下に近い大卒。それ以降は高卒や独立リーグ1年目の若い選手を中心に獲得しています。22年育成ドラフトが順調に成長しており、伸びしろ期待の育成方針が成功したため翌年も高卒・独立1年目中心となっています。
平山選手も独立リーグ1年目の選手で、巨人入団テストを合格。千葉スカイセラーズは2球団のみのリーグで注目度も低く、隠し玉指名となりました。
スカウトの評価ポイントは高校入学前に急成長した体格。千葉スカイセラーズのGM入団テストで技術だけ見れば不合格レベルだったが、体格を見てプロにいれると判断し合格したと語るほど魅力的な体格をしており、巨人としては身体的な伸びしろと身体能力を期待してのロマン枠となっています。
【1軍起用への課題】
インコース捌きはすでに3軍でも披露しており、片腕だけで内野の頭を越すヒットやインハイを引っ張り本塁打にする技術を何度も披露しています。また千葉時代は外野手起用でしたが、3軍では出場機会を増やすためにサードで起用されています。まだステップやスローイングにぎこちなさや外野手らしい送球など改善点はありますが、ある程度形になっています。
課題の一つは外角への対応。平山選手は内角に比べ外角には対応しきれておらず、押し込まれ窮屈なバッティングになり、浅いフライで打ち取られることが多くなっています。
レフト方向に比べるとライト方向の打球が全体的に弱いため、ライト方向にタイミングを合わせ低い打球を打てるようになるかが今後の課題となります。
