読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

柔らかい打撃の大型野手 帝京 富浜 琉心選手 高卒右内野手

高校野球東東京大会:帝京13-3東京>(8回コールド)◇27日◇準決勝◇神宮球場

帝京(東東京)が東京を8回コールドで下し、決勝に駒を進めた。金田優哉監督(39)は「永見くんという好投手がいる。うちの打線がどれだけ点を取れるかだった」と、東京・永見の攻略がカギと見ていた。選手たちは毎回の18安打、13点の猛攻で応えた。

4回以降は毎回、得点を重ねた。1番の表西優志外野手(3年)はこの回、2死二、三塁から遊撃強襲の2点打を放つなど4安打3打点。5番の富浜琉心内野手(3年)は、5回無死二、三塁から左翼席へ今夏1号の3ランを放った。「1、2回戦は打てなかったのが、打席を重ねるごとによくなってきた」とガッツポーズ。今春まで2番手捕手だったが「スタメンを目指したい」と出場機会を求めて、一塁に転向した。「勝負強さだったり、粘り強さっていうのが“帝京魂”」。サヨナラ3ランを放った今春の都大会決勝に続き、ここぞの場面で打った。

帝京・富浜琉心今夏1号3ラン「粘り強さっていうのが“帝京魂”」出場機会求め一塁転向/東東京 - 高校野球夏の地方大会 : 日刊スポーツ

 

【富浜選手の紹介】


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180センチ84キロ 右投げ右打ち

ポジション:ファースト

 

 高校通算4本塁打、長打力が魅力の大型内野手。柔らかいバッティングとパワーが持ち味で、チームではクリーンナップとして起用されています。

 夏の地方大会では14打数9安打2本塁打で打率.643を記録。決勝の関東一戦では左腕の畠中選手のインコース変化球を上手く掬い上げ、一時逆転となるスリーランを放ちました。低めを掬い上げるバッティングが上手く、膝元低めの変化球をレフトスタンド中段に持っていけるパワーが魅力となっています。

 入団当初は細身でパワーに物足りなさがありなかなかスタメンを勝ち取れなかったものの、食トレにより体重を84キロまで増量。さらに監督の方針で低反発バット対策として打力アップを重点的に行った結果、3年にレギュラーを勝ち取り4本塁打を放つまでに成長しました。

 9月11日にプロ志望届を提出。柔らかい打撃が売りのスラッガーとなります。

 

【指名への課題】

 富浜選手は縦の変化球を捌くのが上手く、レフト方向に引っ張るだけでなく、外角はライトからセンター方向にバットを振り抜き安打に出来る技術を持っています。

 一方で外から入ってくる変化球にはバットがぶれてしまい、芯に当たらない高いバウンドのゴロに打ち取られています。そのため外から入ってくる変化球が多い左腕を苦手としており、フォームが肘を伸ばしバットを立てる構えのため、低めや真ん中から外といった肘を伸ばせるポイントは得意とするものの、腕を畳みコンパクトに振り抜く必要があるインコースを苦手としています。

 

 

【指名順位予想】

 本格起用が3年生になってからのため実戦機会が少なく、売りの打撃も技術面や対応力に課題を残しています。ファースト守備は大型ながら股関節が柔らかく低めを上手く拾えていますが、ファースト専門で本塁打が少ないのは致命的です。

 足はそれなりに速いもののサード・レフトといった大型選手が守ることが多いポジションでの守備能力も未知数ため、売りの打撃も課題があり、守備は起用の幅が未知数。スラッガーとしてはまだ体が細いため、現状では育成4~6位の可能性が高くなっています。

 身体能力や打撃の特徴から中距離型になりそうですが、そうなるとファーストではなくサードやライトが守れないと厳しいため、大学・社会人でファースト以外の守備機会を増やし、起用の幅を広げ獲得しやすい選手になる必要があります。徹底的に体を大きくし長距離型に振り切る可能性もありますが、そうなると今の打撃の柔らかさがどうなるか不明瞭のため、獲得の不安を残す点からも指名がしにくくなっています。