◆開業記念試合 巨人12―0阪神(9日・ジャイアンツタウンスタジアム)
先発候補に浮上している巨人・石川達也投手が、阪神との練習試合に先発。4回1安打無失点、無死四球で4奪三振と快投した。最速は球場表示で148キロを計測。これで対外試合4登板で計9イニング無失点とし、開幕ローテ入りへのアピールに成功した。
チェンジアップ、スクリューといった変化球の制球が安定し、許した走者は2回2死から中川に浴びた中越え二塁打の一人だけ。4回は渡辺、コンスエグラの3、4番を変化球で連続三振に仕留めて予定の4イニングを投げ終えた。桑田2軍監督は「非常に変化球がいい。直球が高めに浮くことが続いたけど、修正点はそれくらいじゃないかな」と評価した。
石川は昨季まで在籍したDeNAでの4年間、1軍で46試合登板も先発は22年の1試合のみ。春季キャンプでも中継ぎ起用の想定だったが、最終日に阿部監督が先発候補に入れるプランを明かした。杉内投手チーフコーチが「誰か(先発投手が)コケたとき、もしかしたら最後、逆転も可能性はあるんでね」とローテ入りにも含みを持たせる中で、猛虎打線をほぼ完璧に封じ込めた。
【石川選手が先発で好投】
9日の阪神戦でDenaから自由契約で入団した石川達也選手が先発。プロ入り後の先発は22年の1試合のみで中継ぎメインだった選手ですが、1軍での好投を見て先発候補に挙がり、2軍で先発調整しています。
結果は4回1被安打無四球無失点。安打は中川選手から打たれた二塁打のみで危なげない投球。杉内コーチからも好投を高く評価されています。
【石川選手の投球スタイル】
投げ下ろすフォークから140中盤から後半のストレートを軸に、左打者にはチェンジを、右打者にはチェンジ・スクリューで空振りを奪います。特にストレートと同じ振りで似たような軌道でやってくるチェンジ・スクリューが武器で、右打者は見分けがつかわない3球種に満足なスイングができず打ち取られています。
ストレートが軸になるピッチングのため、ストレートの球速・コントロールをどれだけ維持できるかが投球の鍵になります。
【先発で見えた課題】
今回は4イニング投げ抜きましたが、目に見えて変わったのは3イニング目。それまで140中盤から後半が出ていたストレートは140前半まで落ち込み、140を切るストレートもありました。元々コントロールで攻めるタイプでないため、3回以降は球速が落ちたボールゾーンのストレートを見逃されるようになり、変化球主体に切り替えていました。
変化球は球速・コントロールともに3回以降も大きな変化はなかったため、3回以降は2ストまでは変化球主体で。打者のゾーンが広くなる2スト以降はストレートも交えて打ち取っていました。
今回の阪神戦は阪神スタメンが右打者8人が並ぶ右主体打線だったためカーブ・チェンジ・スクリューが使え変化球主体でも十分打ち取れていましたが、球種が減る左打者が増えたときが課題となります。
3回以降はスタミナ切れかストレートの球速が落ちたため、2軍でもう一度先発起用。左打者がある程度並ぶ試合で起用し、そこでも5回を投げ抜けるかをアピールする必要があります。
