読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

90キロのパワーカーブが武器 二松学舎大付 河内 紬選手 高卒右腕投手

センバツ高校野球二松学舎大付3-2柳ケ浦>◇18日◇1回戦

 

指揮官の期待に応えたのが、先発した背番号11の河内紬(つなで)投手(3年)だ。4回までパーフェクト投球を続け8回途中1失点(自責0)。大舞台で自己最速を1キロ更新する143キロをマークした右腕は「打者1人、1人と向き合い、自分のピッチングができた」とうなずいた。

【センバツ】誠也先輩「勝ちました」二松学舎大付43年ぶり春勝利「自分の投球」河内紬8回途中1失点 - センバツ : 日刊スポーツ

 

【河内選手の紹介】


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174センチ80キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・チェンジ

 

 セットからタメを作り、オーバースローよりも低い角度から強く腕を振るフォームから最速143キロ、常時130後半のストレート、120キロ台のスライダー、90キロ台のカーブ、100キロ台のチェンジアップを投げ込んでいきます。

 武器は落差のあるスローカーブ。高い角度から落ち込みストレートとは40キロ以上の球速差がある決め球で、打者の多くをストレートとカーブの2球種で手玉にとっています。またストレートも失投が少なく、小さなテイクバックからコースに投げ込めるため、打者に窮屈なバッティングで追い込み、打たせて取るピッチングを披露していました。また投球テンポも早く打者に自分のテンポでスイングさせない投球術も武器となっています。

 チームでは主に先発で起用。2年生からは本格的に先発起用されており、選抜では7回を投げ5被安打1四死球1失点と好投。自慢のカーブで打者を打ち取る省エネ投法を披露しました。

 

【指名への課題】

 課題はストレート、カーブ以外の変化球。チェンジアップは100キロ台な上投げた瞬間に変化し始めるため、変化量こそ大きいものの抜け気味で打者が反応していません。

 このため序盤はストレートとカーブに手玉にとられていますが、中盤からストレートにタイミングを合わせながら、カーブが来るとカットする攻め方にされてから球数が大きく増えています。カーブは遅いため飛ばすことは難しくてもカットしやすく、ストレートの打ち損じを待つしかないため中盤から苦しい投球となっていました。

 現状安定した球がストレートとカーブのため、どちらかにタイミングを合わせられ強振されるケースが多く、ストライクを取りにいった真ん中ストレートを引っ張られ連打されていました。

 

 

【指名順位予想】

 今後はストレートよりもカーブ以外の変化球をどれだけレベルアップできるかが鍵です。特に三振を奪える横の変化球のチェンジアップがストレートに比べ球速差が大きく、軌道もストレートと異なるため使い分けができていないのが課題。

 高めに抜けることも多いため、空振りを取れる変化球を確立できるかが今後の注目ポイントです。あまり上背がないため、球速よりも変化球で魅力を作っていく必要がある選手。

 夏までにスライダーとチェンジの精度と球速をどれだけ上げられるかが鍵。またストレートが高めにシュート回転してしまうためチェンジと見分けやすいのも難点。ストレートはキレは十分なため、あとは低めに集められるかがポイントになります。

 空振りを取れる変化球が欲しいため、現状ではストレートのキレ、カーブの魅力を評価し育成1~2位候補。スライダーが安定しチェンジアップが120キロ前後になれば5~6位候補になります。