◆第９７回センバツ高校野球大会第７日 ▽２回戦 西日本短大付１１―５山梨学院（２４日・甲子園）
西日本短大付がセンバツでは初の８強進出を決めた。初回、安田悠月（３年）のランニング本塁打で３点を先制し、２回にも３点を加点。４回には佐藤仁（３年）が左翼席へ２ランを放り込み、リードを広げた。
１回戦の大垣日大戦では斉藤大将（３年）、この日は安田と２試合連続でランニング本塁打が飛び出したがサク越えは初めて。「切れなかったら入ったと思いました」と笑顔で振り返った。
打席時にアルプス席で奏でられるのはドボルザークの「新世界」。選曲した安田は「最初は別の曲でしたがこちらの方が合っていると思って」と理由を説明した。ベスト８の相手はＶ候補の横浜。「優勝するには倒さないといけない相手」と言葉を強めた。初の準決勝進出を決めて、新しい世界への扉を開くつもりだ。
【佐藤選手の紹介】
１８０センチ９３キロ 右投げ右打ち
ポジション：ファースト
高校通算９本塁打、引っ張る打撃が武器の恵体スラッガー。選抜では３試合１１打数３安打で打率.２７３ながら、安打は二塁打・三塁打・本塁打とすべてが長打という持ち前のパワーを活かした打撃を披露しています。
チームでは主に４番で起用。２年夏では京都国際戦で代打出場するも空振り三振。くやしさをばねに打撃強化に取り組み、下半身主導を意識した３００スイングの連続ティーなどで今の打撃スタイルを確立し、得意とする右打者の直球を外野深くに叩きこむパワースイングを生み出しました。
パワーが魅力の大型内野手として、さらなる打撃成績が期待されます。
【指名への課題】
課題はスイングが大ぶりなため、どうしてもインコースが打てないこと。特にインコースに向かうストレートを苦手としているため、対左投手だと通算打率が１割を切っています。
またインコースが苦手な分腕が伸びるところに手を出してしまうため、高めアウトコースを得意としていますが、その分釣り球にも釣られやすくなっています。パワーは選抜選手トップクラスなものの、技術面はまだまだ粗削り感が強く、今後どれだけアウト高め以外のコースを打てるようになるかが注目になります。
【指名順位予想】
現状評価はパワーが魅力の素材型。メインポジションはファーストでサード転向の可能性があるくらいには動けるため、素材を評価し１から育てる時間がかかるタイプとなります。インコースを捌けるようにならないまでも、高めと低めの変化球をある程度我慢できるようになれば育成７～８位候補となります。
