読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

魔球スライダーが武器のダイナミック左腕 法政大 永野 司選手 大卒左腕投手

 

 

【永野選手の紹介】


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172センチ62キロ 左投げ左打ち

変化球:スライダー・カーブ・チェンジアップ

 

 セットから頭頂部まで大きく足を上げ、スリークォーターの角度から投げ込むフォームから最速141キロ、常時130後半のストレートと120キロ台のスライダー、110キロ台のカーブ、130キロ台のチェンジアップを投げ込んでいきます。

 武器は打者の手元で変化するスライダー。ストレートと同じ軌道で迫りながら、打者の手前で落ちるスライダーでタイミングを外して打ち取っていきます。

 チームでは主に中継ぎで起用。3年生まではわずか2試合の登板にとどまっていたものの、4年春にはリリーフとして起用され、4試合で8(2/3)回を投げ、防御率は1.04と好投。守護神としてさらなる活躍を期待されています。

 

【指名への課題】

 課題はフォームの再現性が低く、調子次第でかなり制球がかなりばらつくこと。大きく足を上げる躍動感があるフォームですが、調子がいいときはストレートとスライダーの2球種でどんどん責めていき、ストライク先行で追い込めています。

 しかしこの2球種以外は抜け球が目立ち、特にクイックになると制球の悪化と抜け球が目立つようになります。クイック時は足を上げられず腕の振り頼りになるためリリースが早くりインコースに投げづらくなり、アウトコースへの抜け球が増えています。

 左打者は外に向けて投げるため腕を振りやすい一方、右打者は打者に向かって腕を振るため右相手だとインへのすっぽ抜けが死球になるため、どうしても左に比べ腕の振りがばらけ、アウトコースに抜けています。

 左打者の方が被打率は悪いものの、右に対しては大きなすっぽ抜けが多いために手を出されておらず、左に対しては高めに抜けるためちょうどレフト方向に打ち返しやすいものが多く、ストライクに安定して投げ込めているのは左だがその分打ち返されており、右は大きな抜け球が多いため被打率は低いがボール球が多いという欠点があります。

 ストレートとスライダーの調子がいいときは安定しますが、この2球種のどちらかが駄目ならランナーが出た途端投球が計算できなくなるため、調子が悪い時の躱し方が今後の課題になります。

 

 

【指名順位予想】

 現状では実績の少なさと、リリーフとしてはもっと出力がないと持ち球が多いタイプでないため物足りないという点。調子が悪いと全く計算できないため、もっと技術面を披露する必要があります。

 フォームに躍動感があるゆえに腕の角度もばらつき高さがばらつくことから、素材型でもないため現状では指名漏れの可能性が高くなっています。法政である程度の実績があれば強豪社会人チームへの就職もあるため、社会人で実績と球威を伸ばして即戦力を狙いたいところです。