最速150キロ右腕の青森大・哘崎は、落差の大きいフォークボールが武器だ。入学直後に、慢性的な右肘の痛みから退部を選択。その後、同大東京キャンパスに転籍。「プロ入り」を目標に、都内のトレーニング施設などで技術向上やリハビリを行った。だが、施設利用には料金がかかり、わずか2、3球のボールで練習するなど厳しさにも直面した。
文部科学省の規定で、東京23区内に所在する地方キャンパスへの在籍は2年に定められている。この期限を迎える直前、同大理事長から「野球部に戻ってこないか」と連絡を受けた。一度は辞める選択をした哘崎。「本当に申し訳ない気持ちが大きくて…」と葛藤もするも「それを挽回する気持ちでした」と再入部を決意。この2年間でけがも完治。万全な状態で最後まで駆け抜けた。
感謝を胸に吉報を待つ。「この環境が当たり前じゃないと思えましたし、チームのみんなやスタッフ、家族のおかげで今の自分がいるので、そこに気付けたことが一番大きかったです」。異色の4年間だったが悔いはない。プロの舞台で活躍し、恩返しする日を心待ちにする。
【東北ドラフト候補紹介】退部→転籍→再入部の異色の4年間 青森大150キロ右腕・哘崎新の恩返し - アマ野球 : 日刊スポーツ
【哘崎選手の紹介】
182センチ85キロ 右投げ右打ち
変化球:スライダー・フォーク・ツーシーム
経歴:青森山田ー青森大ー茨城AP
解禁年:2025年
セットから足を上げたところで長めのタメを作り、オーバースローの角度で投げ下ろすフォームから最速150キロ、常時140中盤のストレートを投げ込んでいきます。130キロ台のスライダー、120キロ台のフォーク、130キロ台のツーシームを投げ込んできます。
武器は威力のあるストレート。角度のあるストレートを中心に、落差のあるフォークとのコンビネーションで押していくパワーピッチングスタイル。また小さく変化するスライダーで打者を惑わしながら打ち取っていきます。
チームでは先発・中継ぎ両面で起用。大学1年目で右肘の痛みを発症し、痛みが引かずチームコーチとも合わず野球を引退。東京に移り同大学東京キャンバスのトレーニング施設でリハビリとトレーニングを続ける中で、青森大野球部復帰の誘いを受け、リハビリ期間中に肘の痛みも消えたことで野球に復帰しました。
その後トレーニングの効果で140後半を安定して出せるようになり、ついに最速150キロを達成するまでに成長。指名漏れとなるも、BCリーグドラフトを受け茨城APに入団しました。
【指名への課題】
課題はばらつきと変化球の精度。そしてスタミナの3つです。
まずコントロールはどの球種でも安定しておらず、一番まとまっているストレートでも真ん中より低めに投げ込まれることはほとんどありません。さらにばらつくのが変化球で、スライダー・フォーク・ツーシームどれも大きく抜けることが多く、変化球で空振りを取れるケースがないため、大半がストレート中心の力押しになっています。
一番の課題はスタミナで、リリーフ時は140中盤から後半のストレートですが、先発になると出力を落とすため140前半まで球速が落ち込み、5回を投げず降板しています。
中継ぎ時の成績は4試合5(1/3)回で1失点で防御率1.69ですが、先発時は5試合11(1/3)回で15失点で防御率11.91と別人のように悪化しています。
【指名順位予想】
現状の評価は先発として起用は不可。さらに変化球も決め球なしと、大卒1年目としてみるならかなり厳しい状態です。
ただ高校時代も故障で内野手起用に留まり、大学では実働は4年生のみ。それでも茨城では1年目でリリーフを任されるくらいには期待値がある選手で、リリーフ時は150キロを出し、精度は低いが独特の軌道で投げ込まれる変化球も有ります。
フォークが決め球のため、フォークの精度が上がれば他の変化球も改善の可能性ありとなり、育成10~12位。変化球が全く安定しないと伸びしろ期待になっても指名漏れ候補になります。
