<オープン戦:NTT東日本5-2ヤマハ>◇20日◇NTT船橋グラウンド
プロも注目するNTT東日本の最速148キロ右腕、寺嶋大希投手(21=愛工大名電)が、救援マウンドで復調の手応えをつかんだ。
3点リードで迎えた8回、1死一塁、4番手としてマウンドに上がると、「強豪のヤマハさんに対し、どれだけ強い真っすぐと変化球のキレで勝負ができるか、というテーマで投げました」と、スライダー、フォークに力強い真っすぐで1回2/3を投げ無安打無失点の好救援。「完璧に捉えられた球がなかった。感触はよかったです」と、表情を緩ませた。
一昨年秋から右肘痛で今年1月までリハビリに専念。その間、ランニングにトレーニングと、弱点だった下半身強化に取り組んだ。「春は、痛みもなく気持ちよく投げられるようになりました」と振り返るが、都市対抗予選で調子を崩し、本戦では登板できず、悔しい思いをした。今夏は練習に専念し、じっくりフォームを修正した。
上半身、下半身、意識をせずにスムーズな連動性で力を生み出した。この日の最速は147キロも、力強い真っすぐで、グイグイ押した。「今日の感覚は、春先、調子が良かった頃と感触が似ていたかな、という感じです」。高卒3年目で、ドラフトも気になるところだが、まだまだ発展途上。「今はチーム内で投手の競争が激しい。そこをしっかり勝って、投げられるようにしたいです」。まずはチームのために。期待の若手が、チームを力強く勝利に導く。
【寺嶋選手の紹介】
180センチ81キロ 右投げ右打ち
変化球:スライダー・カーブ・カット・フォーク
解禁年:2024年
セットからオーバースローよりも低い角度から、あまり力みを感じさせない腕の振りで最速148キロ、常時140前半のストレートを投げ込む右腕投手。130キロ台のスライダー、120キロ台のカーブ、130キロ台のカットボール、130キロ台のフォークを投げ込んでいきます。
武器は癖のないフォームから投げ込まれる綺麗な軌道のストレートと、ストライクゾーンにどんどん投げ込める縦の変化球のコンビネーション。スライダー、カットでカウントを稼ぎ、小さく落ちるフォークで打ち取っていきます。
チームでは主に先発で起用。解禁となる3年目に肘を故障し、秋までリハビリを強いられるもその間に下半身強化とフォーム矯正に取り組み、スムーズな動きの投球フォームを獲得。4年目は先発として起用され、都市対抗 東京都二次予選では3試合を投げ15(2/3)回15奪三振11被安打9四死球6失点で防御率3.45ながら、奪三振率8.62となかなかの三振能力を誇っています。
まだ若く伸びしろもある素材型右腕として、さらなる活躍が期待されます。
【指名への課題】
課題はクイック時の決め球不足とスタミナ不足の2点。寺嶋選手のフォークは落差が大きいタイプでなく、低めに投げ込んで機能するタイプのため、ランナーが出ると使いづらく、スライダーも抜けやすくなるため決め球に困っており、ストライクゾーンに構えづらくなり、結果として四球が増えています。
また3回辺りからストレートは140前半に出力が落ち、縦の変化球が全体的にコントロールが定まらなくなるため、どの球種も安定せず5回以降の失点率が高く、先発として長いイニングを投げられていません。
癖がなく合わせやすいタイプの投手のため、投げる球の出力と精度が落ちると一気に安定しなくなり、目に見えて捉えた打球が多くなっています。
【指名順位予想】
今年は先発に転向しある程度成績を残しているため将来的に先発として起用できる可能性を見せていますが、現状では即戦力とはなりません。
ストレートは平均して144~148キロを投げられ、ブレーキの効いた縦のスライダーがクイック時でも安定するようになればより抑えやすくなるため、その2点の課題克服が最低ライン。
現状では大卒と同じ年齢ということで中継ぎとして獲得し、将来性に期待しての獲得で6~7位。上記課題がクリアできれば4~5位になります。
