
【小野選手の紹介】
178センチ68キロ 右投げ右打ち
変化球:スライダー・カーブ・カット・チェンジ
ノーワインドアップから腕を柔らかく使った振りでスリークォーターよりも高い角度から振り込むフォームから最速144キロ、常時130中盤のストレートを投げ込む右腕投手。120キロ台のスライダー、110キロ台のカーブ、120キロ台のカット、120キロ台のチェンジを投げ込んでいきます。
武器はまとまったコントロール。カーブでカウントを整え、横のスライダーとチェンジで引っかけさせて打ち取り、インハイに伸びのあるストレートで空振りを奪います。
チームでは主に先発で起用。夏の地方予選では4試合を投げ23(1/3)回11奪三振7失点で防御率2.70となっています。
9月22日にプロ志望届を提出。細身でまとまりのある投手としてさらなる成長が期待されます。
【指名への課題】
課題はまとまったタイプのため、調子の悪い時は連打で崩れやすく悪いなりの投球ができないこと。小野選手の球種は大きな特徴があるものではなく、複数の球種をバランスよく投げ込み、狙い球を絞らせずタイミングを合わせさせないことでストレートが活きています。
しかし縦の緩い変化が多いため調子の良し悪しが大きく影響してしまい、良い時はストライクゾーンぎりぎりに投げ込めていますが、悪いと高めからど真ん中に落ちてしまうため、真ん中に落ちるスライダー・カーブにあまり落ちないチェンジと、左打者が打ち頃の球ばかりになっており、引っ張りやすいため左打者から連打を浴びています。
また下半身が細く安定していないため、5回以降スタミナが切れてくるとリリース後に体勢が崩れてしまうことが多く、抜け球の多さに繋がっています。
【指名順位予想】
良くも悪くもまとまったタイプのためスケールがあるタイプではありません。決め球があるタイプでないため持ち球の中では特徴があるスライダーの精度アップと、かなり体が細いためしっかりと体を作り、フォームの安定化と全体的な球速アップが求められます。
細身でまとまって変化球を投げられる点から、伸びしろを期待して育成6~8位候補。伸びしろを期待する一方で身長が180センチを超えていない点。また決まった決め球がないために調子が悪い時の抑え方がないのがマイナスポイントとなります。