巨人は29日、来季のコーチングスタッフを発表した。 今季はリーグ3位に終わり、来季の2年ぶり優勝と14年ぶり日本一に向け、目玉人事は1軍のヘッドコーチを置かない3チーフ制。オフェンス、ディフェンス、バッテリーの3部門にチーフコーチを置き、各部門のコーチと連係する。
発表された新たな陣容は以下の通り。ファームではジャイアンツアカデミーコーチの西村健太朗氏、大田泰示氏、日本ハムで今季限りで現役引退したOBの若林晃弘氏、ファームディレクターを務めた会田有志氏が入閣する。
【1軍】
(監督)阿部慎之助
(オフェンスチーフ)橋上秀樹
(打撃)ゼラス・ウィーラー
(バッテリーチーフ)村田善則
(バッテリー)実松一成
(ディフェンスチーフ)川相昌弘
(内野守備兼走塁)吉川大幾
(外野守備兼走塁)亀井善行
【2軍】
(監督)未定
(オフェンス)金城龍彦
(打撃)大田泰示
(内野守備兼走塁)脇谷亮太
(外野守備走塁)鈴木尚広
【3軍】
(監督)会田有志
(投手)野上亮磨チーフ、西村健太朗
(オフェンス)橋本到
(内野守備兼走塁)若林晃弘
(外野守備兼走塁)立岡宗一郎
【軍未定】
(バッテリー)市川友也
【巡回】
(投手)久保康生
(打撃)矢野謙次
※2軍監督とファームバッテリーコーチ1人は決まり次第発表
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【29日に新スタッフが発表。川相コーチが復帰】
29日に新体制が発表。すでに退団が発表された二岡一軍ヘッド、桑田二軍監督、加藤二軍バッテリー、駒田三軍監督に加え、古城一軍内野守備、松本一軍外野守備コーチも退団となりました。
代わりに会田3軍監督、川相守備コーチが復帰。大田二軍打撃、西村三軍投手、若林三軍内野守備が新たに就任しました。
市川コーチは退団した加藤コーチの代わりに採用されるバッテリーコーチ次第で2・3軍が決まるようです。
【新体制への期待点】
【①:石井コーチの指導を受けた大田コーチへの期待】
2軍野手は宇都宮・中田・若林・佐々木選手と単~中距離タイプの若手打者が結果を残し、若林・佐々木選手は1軍スタメンを勝ち取るまでになりました。ここはコンタクト指導に重点を置いた2軍の矢野・橋本コーチの手腕と思われます。一方で萩尾・浅野・ティマ選手といった右の中~長距離打者は伸び悩みが目立ちました。
そのため右の長距離打者育成として現役時代右のパワータイプだった大田コーチを2軍打撃に配置。大田コーチはDenaでは石井コーチの指導を受けていたため、石井イズムの継承が期待されます。
【新体制の不安点】
【①:2軍投手コーチへのテコ入れなし】
阿部監督も語っていた通り、今年失速した原因が先発ローテの崩壊。そしてローテ崩壊の原因は故障者をカバーできる新戦力の台頭がなかったこと。
2軍ローテは高橋ー森田ー又木ー西舘ー横川ー園田選手。後半ではTJから復帰した代木選手や花田選手が先発挑戦する場面はあったものの安定して1軍ローテで投げた選手は皆無でした。
中継ぎも3軍では150キロ超えだった菊地・松井・代木・田中千・山田選手といった速球タイプも2軍では145がやっという球速悪化を引き起こしていたため、2軍投手コーチのテコ入れを期待していました。
しかし2軍コーチは去年と変わらず大竹・山口コーチの2名。理想としては育成に長けた内海・杉内コーチのどちらかをファームに就任させ、三澤コーチを1軍運用に回すことでしたが、三澤コーチは退団し西村コーチが就任するにとどまりました。
【②:打撃コーチのさらなる減員】
打撃コーチの経験もある二岡ヘッドコーチが退団し、亀井打撃コーチが外野守備に転任。巡回コーチだったウィーラーコーチが1軍に回り、代わりに2軍打撃だった矢野コーチが巡回にまわり、大田コーチが2軍に就任しました。
3軍では打撃指導も行っていた駒田監督が解任。野手総合だった金城コーチが2軍に。オフェンスコーチという肩書で橋本コーチが3軍打撃になっています。
会田監督は投手コーチだったため、全体で打撃を教えられる監督・コーチが3名減ったのに対し、新任は1名だけと打撃コーチが減っています。
