読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

巨人の2軍バッテリーコーチに田口昌徳氏が就任。コーチとしての能力は

 

巨人は4日、田口昌徳氏(55)が来季の2軍バッテリーコーチに就任すると発表した。この日、Gタウンを訪れた同コーチは勝てる捕手をつくる決意を示した。午後に同球場でスタートする組にあいさつした後、取材に応じ、「パワフル田口です! 明るさと元気だけは持ってます。そういうのを届けながら精いっぱい育成に努めたい」と所信表明した。 ソフトバンクなどパ4球団でコーチを歴任。NPBでコーチを務めるのは17年以来9年ぶりだ。巨人には若手捕手も多い中で「ビシビシと鍛えながら。捕手は監督の分身と言われるぐらい大切なポジション。まずは勝てる捕手を育てていきたい」と見据えた。

 阿部監督とは、日本ハム時代の1999年頃から面識を持つ。自らの経験を踏まえて捕手として生き残るためには投手からの信頼も必要といい、「とにかく選手にも愛される。ファンにも愛される捕手を育てたい」と力強い口調で語った。

「パワフル田口です!」来季巨人2軍バッテリーコーチ就任・田口昌徳氏が所信表明「愛される捕手を育てたい」 - スポーツ報知

 

【2軍監督に石井監督、バッテリーコーチに田口氏が就任】


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 桑田監督、加藤2軍バッテリーコーチが退団し空いたポジションに横浜から石井琢朗監督。ソフトバンクのジュニアチームから田口昌徳氏が就任しました。

 石井監督は阿部監督時代に打撃コーチを務め巨人との関りがあったものの、田口コーチは巨人どころかセリーグコーチ経験もなく、橋上コーチと元同僚で阿部監督と同じ中央大OBでかかわりがあったと語っています。

 

【田口コーチの経歴】

05年:ソフトバンクで現役引退

06年:ソフトバンクチームスタッフ(~08年)

09年:ソフトバンク2軍バッテリーコーチ(~10年)

11年:ソフトバンクスカウト(~14年)

15年:楽天1軍バッテリーコーチ

16年:西武1軍バッテリーコーチ

17年:ロッテ1軍バッテリーコーチ、同年退団

19年:西南学院大学バッテリコーチ

20年:環太平洋大バッテリーコーチ

23年:ホークスジュニアアカデミーコーチ

26年:巨人2軍バッテリーコーチ

【田口コーチの手腕とは】

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 田口コーチの印象はとにかく明るくて熱血。ロッテコーチ時代も熱いを通り越して暑苦しいと言ってもいいくらいぐいぐいと指導しています。選手と一緒に盛り上がれるタイプのコーチのため、1軍よりもトレーニングに時間を割く必要がある2・3軍向きのコーチです。

 報知チャンネルでも語られていますが、阿部監督が続投となり質より量を重視する阿部監督と質を重視する桑田監督は練習の方向性が大きく異なるため、指導の方向性が似ている熱血タイプの石井監督と田口コーチが呼ばれたと評されていました。

 一方で気になるのは性格面でなくバッテリコーチとしての手腕。バッテリコーチとしては楽天・西武・ロッテを全て1年で退団しており、西武は本人からの申し入れであるものの、楽天・ロッテは球団側からの退団通達のため、1軍バッテリコーチとしてはあまり結果を残せていません。

 そこで楽天・西武・ロッテ時代に田口コーチが就任した年及び前後5年の防御率を見ています。

 真ん中が田中コーチが就任していたときの1軍防御率。厳しい言い方になりますが、楽天以外はワーストの防御率となっており、1軍バッテリーコーチとしては能力に不安が残ります。

 リード面の指導は小林選手に。技術面の指導は田口コーチと分けた方がよさそうです。