読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

巨人における起用方針と課題 育成2位 立正大 林 燦選手 大卒右腕投手

 巨人に育成2位で指名された立正大の林燦(はやし・きら)投手が10日、気迫の回またぎでサヨナラ勝利を呼び込んだ。

 東都大学野球秋季リーグ戦の1、2部入れ替え戦(神宮)で駒大と対戦。9回に8―8の同点に追いつかれ、なお1死二塁のピンチで救援登板すると、最速147キロの直球を4つ続け、内野ゴロ2つで無失点に封じた。10回以降も続投し、12回まで3回2/3を投げてわずか1安打で流れを渡さなかった。

 チームは延長12回にサヨナラ勝ちし、1部昇格へ王手をかけた。激勝を呼び込んだヒーローは、「ゼロでベンチに帰ることしか頭になかったので、(イニング数は)あまり気にはしなかった。チームが勝ったことが本当にうれしかった。(大学4年間での)ベストピッチング」と、勝利をかみしめた。

 

【林選手の紹介】


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183センチ83キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・カット・チェンジ・フォーク

 

 セットから大きく足を上げた後しっかりとしたタメを作り、上半身を大きく倒しながら振り下ろすオーバースローのフォームから最速152キロ、常時140後半のストレートを投げ込む右腕投手。130キロ台のスライダー、120キロ台のカーブ、130キロ台のカット、130キロ前後のフォークを投げ込んでいきます。

 武器は直球主体ながら打者の押し切れる力あるストレート。球種の8割はストレートながら打者はストレートに押し切られるか見逃しており、そこにカットやカーブを投げ込まれると全く対応できていません。

 チームでは主にリリーフで起用。4年生まで公式戦登板はわずか4試合に留まるも、4年生ではリリーフに君臨し立正大の1部昇格に大きく貢献しました。

 伸びしろを期待されるリリーフ候補となっています。

 

【なぜ獲得されたのか】

 巨人が好む入学後に大きく伸びた伸びしろタイプ。大学入学後に食トレを中心に体重を10キロ以上増やし、最速も140キロ以下から152キロにまで増加。

 また大学では4年生までほとんど投げていないため実戦機会が少ないながら、ストレートが8割の投球で抑えるパワーも魅力。ここに実戦機会を増やし変化球の制球も身に付けば、高い奪三振能力を誇る守護神候補になりうると伸びしろを重視した獲得となっています。

 スカウトのコメントを見ても現状の投球内容よりも、素材の良さと技術面の荒さが目立ちながらも抑えている点を評価しています。

 

 

【1軍起用への課題】

 課題はストレートのばらつきとスライダー・カット・フォークの精度の甘さの2点になります。

 投げている球種の8割を占めるストレートは140後半ながら非常に力がある一方、全体的に高くオーバースローにもかかわらずあまり角度を作れていません。そのため打者に差し込めておらず、しっかり捉えた強い打球を打ち返されています。

 

 もう一つが変化球全体の精度の甘さ。カーブはある程度ばらけても落差があればストライクを取ってもらえていますが、カットは高いうえに変化量のばらつきがひどく、左打者のインコースに投げ込むはずの球がほぼ落ちない130キロの高めという、致命的な抜け球を頻繁に投げています。

 またフォークもストレートとの高さの差異が大きいためフォークに釣られることが少ないうえ、腕の振りが非常に強いことからすっぽ抜けることも多く、ランナーがいる場面では使いづらくなっています。

 スカウトも変化球の精度は課題に挙げているため、カウント球を作れないとストレートへの依存が解消できず、四死球率の悪さを改善できません。阿部監督も連打で崩れるよりも四球による自滅を嫌うため、この点が解消できなければ支配下は厳しいものとなっています。