<社会人野球日本選手権:ヤマハ2-1日本生命>◇12日◇決勝◇京セラドーム大阪
日本生命はヤマハに1点差負けで、10年ぶり4度目の王座奪還を逃した。
来秋ドラフト候補の真野凜風(りんか)投手(23=同大)が、入社後初の日本選手権で3戦10回無失点で締めくくった。2点を追う8回から登板し、2回1安打無失点。計3四球で8、9回にそれぞれ2死一、二塁でピンチを招くも、どちらもフライに打ち取った。
今秋は最後の出場枠を争う代表決定戦で、1回4安打1本塁打2失点と苦しい結果に。味方の逆襲でつかんだ大舞台だった。「練習試合でもずっと失点していてチャンスは少ないと思っていたので、その中で抑えられてうれしかった」。
大学日本代表候補合宿に招集された逸材は4年秋にプロ志望届を提出も、吉報は届かず。右肘のトミー・ジョン手術を入社前に終え、2年目の今春に入社後初の公式戦登板を果たした。
大学での最速152キロから、手術後は最速150キロまでに状態を戻し、無失点で投げ終えられた要因を「1人1人と対戦する意識でいたことや、制球力も戻ってきている」と明かした。
【日本選手権】日本生命準V…来秋ドラフト候補の真野凜風「抑えられてうれしかった」3戦無失点 - アマ野球 : 日刊スポーツ
【真野選手の紹介】
189センチ82キロ 右投げ右打ち
変化球:スライダー・カーブ・カット・チェンジ・スプリット
解禁年:2025年
セットから足を上げた後タメを作り、あまり上半身を突っ込ませずオーバースローよりも低い角度から振り込むフォームから最速152キロ、常時140中盤のストレートを投げ込む右腕投手。120キロ後半のスライダー、130キロ前半のカット、110キロ台のカーブ、130キロ前後のチェンジアップ、130キロ台のスプリットを投げ込んでいきます。
武器は非常に動きのある横のスライダー。カーブのように大きく弧を描きながら横に動くスライダーで小さな変化と大きな変化の2種類を投げ分け、カウント・決め球両方に使える球となっています。
チームでは主にリリーフで起用。大学4年目に肘の痛みを訴え、入団1年目にTJ手術を受けたため、実戦復帰は25年からとなっています。日本選手権大会では終盤を任され、3試合で10回6奪三振8四死球0失点と好投。復帰1年目ながらすでに150キロに迫っており、スカウトから肘が馴染む26年の活躍を期待されています。
【指名への課題】
課題は球離れが早く、落ち球を見逃されることが多い点。ストライクゾーンに投げ込めるスライダー、カーブの2球種は今のフォームでも有効に機能していますが、落ち球であるチェンジとスプリットは変化量が大きく球離れも早いため、打者の手元に届く前にボールゾーンに達してしまっています。
まだスライダーとカーブに比べると精度も甘く抜け気味な点も見極めやすい原因となっており、2ストライクまでは容易に追い込めますが、スライダーは芯には当てにくいもののカットはしやすく、空振りを奪うためのチェンジ・スプリットが安定して計算できないため死四球に繋がっています。
クイックになると腕の振りに依存した手投げフォームになりがちなため、より球離れが早くなりランナーを貯める展開となっています。
【指名順位予想】
現在は復帰1年目で2~4イニングを投げ慣れさせている段階のため、本番は術後3年目となる26年。出力で抑えるタイプでないため中継ぎ向きではなく先発として期待されるタイプのため、来季6イニング以上を安定して投げ込むことが求められます。
また球離れの早さとクイックになると143前後も多くなるため、平均球速も2~3キロアップが条件。TJ手術済みのためリスクを踏まえたうえでの獲得となるため、より即戦力評価の高さが求められます。
スプリット・チェンジのどちらかが今の変化量のまま精度が上がれば決め球、カウント球を両方持つため2~3位候補。イニング前半で140後半を安定して出せるまでになれば外れ1位候補となります。
