キレのある変化球が武器のワインドアップ 花咲徳栄 黒川 凌大選手 高卒右腕投手

◇21日 センバツ高校野球大会1回戦 花咲徳栄3―2東洋大姫路(甲子園)

 花咲徳栄(埼玉)のエース・黒川凌大投手(3年)が、威力のあるストレートを軸に、132球で2失点完投。”絶滅危惧種”となったワインドアップの投球フォームで粘りの投球を披露し、チームを16年ぶりのセンバツ勝利に導いた。

 秋の関東大会でも3完投した右腕。立ち上がりは制球に苦しみ、6回に先制されたが、最少失点でしのぎ、打線の反撃を待った。そして8回に3点を奪って逆転。黒川は「素直にうれしい。粘りの投球をしていけば、流れはくると思いました」と喜び、2003年に激闘の末に敗れた東洋大姫路に雪辱した。

 SNSではワインドアップのフォームにも注目が集まった。「最近あんまワインドアップ見ないしすごくかっこよかった」「ちょっと好感持てるな」「いいなぁ素敵」などの反応が上がっている。

花咲徳栄・黒川凌大、”絶滅危惧種”ワインドアップでチーム16年ぶり勝利導く ネットも祝福「ちょっと好感持てる」【センバツ高校野球】:中日スポーツ・東京中日スポーツ
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【黒川選手の紹介】

182センチ86キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カット・ツーシーム・フォーク

 腕を大きく上げた後背中につけて始動するワインドアップのフォークから、足を上げる途中でタメを作り、振りかぶる手前でもう一度タメを作り、オーバースローよりも低い角度から投げ込むフォームから最速146キロ、常時140前半のストレートを投げ込む右腕投手。120キロ台の縦のスライダー、120キロ台のカット、130前後のツーシーム、120キロ後半のフォークを投げ込んでいきます。

 武器はキレのあるストレートとスライダーのコンビネーション。伸びのあるストレートとブレーキのきいたスライダーと小さな変化のカットでカウントを稼ぎ、鋭く落ちるフォークで打ち取っていきます。

 チームでは主に先発で起用。キレのある投球で選抜では3試合に登板し、19(1/3)回9奪三振自責1で防御率0.47と好投しました。

【指名への課題】

 課題はスタミナが切れてくるとフォームが乱れ制球が悪化する点。黒川選手のフォームは非常にタメと躍動感のあるタイプで、腕を振りかぶり直前で一気にスピードを上げ、タイミングを計りづらくしています。

 その分動きが多いフォームのため制球の安定にはフォームの再現性が重要になりますが、回が進みスタミナが切れてくるとリリースするタイミングがばらばらになりがちで、スライダー・カット系の球が浮いてしまっています。クイックでもこの傾向がみられ、決め球が安定せずストライクとボールがはっきりしてしまい、高く浮いたスライダーやカットを狙い撃ちされていました。

【指名順位予想】

 先発としてはスタミナが切れてから、制球に変化球の精度が悪化し、浮いた変化球を狙い撃ちされて崩れてしまうのが課題。そしてフォームの動きが多いためスタミナが切れると再現性が悪化することも課題となっています。

 一方で精度にまだ改善の余地はあるものの変化球のキレはよく、ここから新たに何かを覚えるよりも、今の水準を保ったまま全体的にレベルアップできれば、出力の高い投手として期待できます。

 ストレートの出力が5回以降は130後半に落ち込むため、後半でもストレートの出力を140前半で維持するスタミナがつけば伸びしろありで6~8位指名候補。現状のままなら育成2~3位候補となります。

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