読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

第一回2016年読売ジャイアンツのドラフト指名予想  ドラフト1位~3位まで

 さて、今回は現段階で巨人のドラフト指名予想をしていきたいと思います。記事が長くなりそうなので1~3位、4~6位、育成指名の3つで分けたいと考えています。

 

 まずは現在の巨人の補強ポイントを考えていきたいと思います。最優先の補強ポイントは以下の通りとなります。

  1. 即戦力先発の確保

  2. 将来的なエース候補の確保

  3. 中継ぎの整備(特に左腕)

  4. 外野手の若返り  

 

 まず①についてですが、現在の巨人ローテは菅野・田口・マイコラス・内海・大竹が確約となっており、6番目に高木・今村・小山などが争っている状況です。ローテ候補だった桜井・ポレダ両投手はまだまだ復帰に時間がかかる上、2軍ローテの長谷川・平良・江柄子投手たちもまだまだ1軍戦力とは言いがたいものがあります。

 また内海・大竹選手も年齢を考えればいつ通用しなくなってもおかしくない。実際内海投手はここ数試合は好投していますが、それまでは引退をささやかれたほどの成績でした。マイコラス選手も前年度のような姿は見る影もなく、先発ローテはガタガタなのが現状です。そのため先発ローテの再編が急務となります。

 

 ②についてですが、20代でローテを守っている先発が菅野・田口の二名だけというのは非常に危険です。早急な若返りが求められます

 

 ③についてですが、今年は巨人の左腕中継ぎで絶対的地位だった山口投手の劣化が止まらず、防御率は5.97と敗戦処理以下の成績となっています。他の左腕も戸根・公文投手しかおらず、左腕中継ぎの早急な整備が求められます

 

 ④についてですが、現在の1軍経験のある若手外野手は立岡・橋本・大田・重信の4選手のみ。特に右の外野手が非常に少なく、外野手の若返りも必要となっています。

 

 以上4点を踏まえて、ドラフトレポートさんより巨人が視察・コメントを残した選手のみで指名予想を行いたいと思います。

 

 

【1位指名候補①】 履正社 寺島選手

 

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 将来的なエース候補の獲得として1位指名が濃厚の寺島投手。巨人もAクラスにリストアップしており、総合力・素材としてもトップクラスの評価を得ています。

 巨人・益田スカウト 「別格。力があり余っている感じで頼もしい」と高い評価を与えており、ぜひとも欲しい人材です。

 ただし前年度右のエース候補の高橋純平選手をとり、左腕エース候補を揃えたいソフトバンクが指名に来る可能性は高く、競合は確実となります。

 

【1位指名候補②】東京ガス 山岡選手

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 今季社会人選手ドラフト1位筆頭の東京ガス山岡選手。実は高校時代に巨人田口選手と投げあった過去があり、同じくAクラスにリストアップしています。巨人・山下スカウト部長は「真っすぐがいいし、全球種でカウントが取れる即戦力投手」と高い評価を与えています。

 巨人としては左のエース田口、右のエース山岡としても売り出したい人材です。

 また社会人でありながら20歳と大卒選手より若く、先発ローテの若返りも図ることができます。しかし広島にとって地元出身でもあり、同じ地元出身の柳田選手、田口選手の活躍から面子にかけても獲得しなければならない存在であり、競合は確実でしょう。

【外れ一位指名候補】桜美林大学 佐々木千隼選手

 

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 巨人がAクラスにリストアップしている150キロパワータイプの先発右腕首都大学リーグでは防御率0点台を誇り、即戦力が期待できます。

 またこの佐々木選手が所属する桜美林大学は巨人2軍が練習試合を何度か行っているチームであり、佐々木選手も巨人2軍戦での好投がプロを目指すきっかけになったと語っています。巨人とも関わりが深い選手になります。

 しかし制球に課題があるという話もあり、外れ1位、もしくは2位でとれれば大成功といった評価となります。

 

 

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【2位指名候補①】大阪桐蔭 高山優希選手

 

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 最速150キロを誇る高卒左腕高山選手。選抜ではまさかの3回戦敗退ながらもその高い能力は多くのスカウトが目につけています。

 巨人としては先発・将来的なパワー型中継ぎ左腕両面を期待したい存在。ぜひとも2位で獲得したい存在です。

【2位指名候補②】都城高校 山本由伸選手

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 巨人が上位指名候補にあげている選手。7種の変化球と最速150キロを武器とする本格派右腕であり、身長は177センチと決して大きくはありませんが、中継ぎとしてならば即戦力としても見込めるほどの能力です。

 3位でとれるかも難しい存在であり、名前のとおり巨人の高橋監督の名前をあやかっており、巨人がぜひとも欲しい人材としてリストアップしています。

 

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【3位指名候補①】つくば秀英高校 長井 良太選手

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 投手歴2年でありながら、最速149キロと3種の変化球を武器とする、脅威の成長率を見せている高卒右腕。肩の消耗も少なく多くの球団がその高い素材製を評価しています。巨人も6人体制で視察しており、高い評価が見て取れます。

 3位までには消える選手であり、巨人としても将来の先発ローテとしてぜひとも獲得したい人材です。

 



 【3位指名候補③】二松学舎大付 大江竜聖投手

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 最速148キロとスライダーを武器とする高卒左腕。甲子園防御率は3点台と決して高くはありません。しかし右打者の内角をつくクロスファイアをもち、度胸の高さも高く評価されており、先発だけでなく将来的な左の中継ぎとしても期待できる人材です。

 身長は172センチと小柄ですが、巨人ではすでに170センチ台の田口選手がローテを守る活躍をしており、身長はあまり評価にも影響しないでしょう。

 

 

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【3位指名候補③】大阪ガス 酒居知史選手

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 最速148キロと豊富な変化球を武器とする総合力社会人投手。今季は高卒投手が非常に豊富なため、相対的に酒井選手の指名順位も下がっています。しかし先発ローテの整備が求められる巨人にとって無視できない人材。

 しかし高卒投手の豊富さを考えると、無理して社会人で先発を整備するよりも、2~3年で出てくるレベルの上位素材の高卒投手を指名したほうがローテの若返りもはかれるため、3位指名でも優先順位は後ろとなっています。

さて、ここまで1~3位指名を予想しましたが、2016年ドラフトは社会人が全体的に不作に見えます。山岡投手が抜きん出ておりますが、それ以外の日本生命・小林投手や、大阪ガスの土肥投手などは上位指名とはいえず、即戦力中継ぎがあまり見当たらないのが現状です。そのため即戦力中継ぎ左腕の獲得は難しいといえます。