読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

外国人リリーフ顔負けのパワーを持つ高卒社会人 ヤマハ 鈴木 博志  高卒社会人投手

 

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◆社会人野球オープン戦 ヤマハ4―2JR東日本(26日・静岡県草薙球場

 昨秋の社会人野球日本選手権で優勝したヤマハが、今季初のオープン戦を行った。MAX154キロを誇り、今秋のドラフト上位候補に挙げられる大型右腕・鈴木博志(19、磐田東高出)が8回から登板。2イニングを2安打無失点に抑え、速球は152キロを記録した。

 スピードよりも内容が満足だった。8回1死一塁では狙い通りに内野ゴロを打たせて併殺に仕留めると、9回2死一塁ではクイックモーションで投げ、捕手が盗塁を刺すのを助けた。「狙ったコースにしっかりと投げられました」と鈴木は笑顔で話した。

 ネット裏には複数の球団のスカウトが視察に訪れていたが、「欲を出さず、自分のやることに集中して投げました」。3月の誕生日でようやく20歳。まだまだ成長しそうだ。

ヤマハが今季初オープン戦 ドラフト候補・鈴木博が152キロをマーク : スポーツ報知

 

 

 【鈴木選手の紹介】

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 180センチ85キロ右投げ右打ちー盤田高卒

 17年の社会人投手代表格の一人。最速154キロのストレートを放つリリーフ右腕であり、スライダー・カーブ・チェンジアップなどの変化球を用います。先発として起用された試合は少なく、現在はリリーフで起用されており常時140キロ台のストレートにより奪三振率10点台を誇ります。投球術としてはストレートで押してファールでカウントを稼ぎ、高めのストレートで釣るか低めのストレートでゴロにするか。もしくはスライダーでタイミングをずらして見逃し三振を取るかといった形になります。

 また高校卒業後から社会人になり球速を10キロ以上上げた成長力も魅力の一つです。

 

 【鈴木選手の課題】

 

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 なんといっても制球の悪さ。平均死四球率9点台とコントロールの悪さがいかんなく発揮されており、それでも失点が少ないことを踏まえると四球か三振といったレベルです。キャッチャーが構えたところに行く球は1イニングで1~2球あればいいほうです。とにかくパワーで押すタイプでありコースを突くなんてことは出来ませんので、イニング途中から走者がいる状態での救援を任せるのは非常にリスキーな選手になります。

 また先発を勤めた試合も5イニング程度しか投げておらず失点もしています。そのため即戦力先発としては期待できません。

 【指名順位予想】

 17年はパワー系右腕投手が不作であるため、その中でパワー系の代表格の鈴木選手の需要は上がります。ただし制球の悪さはリリーフとしては致命的な弱点であるため、先発としての可能性が見込めるような結果が出せない限り、素材を評価しての2~3位指名となります。154キロを放てるリリーフは魅力的ではあるため、リリーフでも現在より制球が改善されれば単独もしくははずれ1位の可能性も出てきます。高卒社会人と21歳で獲得できるのも魅力の一つではあります。