法大が長谷川裕也投手の力投で今季初勝利をあげた。法大は2回、2死から下位打線が3連打して先制。7回に追いつかれたが、8回に代打・福田光輝の二塁打から1死三塁とし、明大・斉藤大将(ひろまさ)の暴投で決勝点を挙げた。
法大は8回から熊谷拓也投手が2イニングを完ぺきに抑えた。敗れた明大はわずか4安打。連勝は4でストップした。
【熊谷選手の紹介】
180センチ79キロ。右投げ右打ち 平塚学園卒
非常にゆったりとタメのあるフォームから最速152キロのストレートにカットボールやスライダーなどを織り交ぜ、ストレート主体で押していく右腕投手。法政大では先発・リリーフ両面で起用されていますが、先発ではあまり結果を出せておらず、別人のような投球になってしまうとさえ言われています。
一方でリリーフではストレートが光り、17年春の6大学野球戦で2イニング以下の場合4試合7イニング3被安打死四球1自責点1と結果を残しています。ただ2イニングを超えると途端に打たれるため、中継ぎとして評価する声の方が多いでしょう。
ただ中継ぎとしてのストレートで押していくスタイルであるため、より投球の幅が広がる投球を見せられれば、勝ちパターンに起用したいチームの獲得もありえるでしょう。
<2017年ドラフト候補>法政大学 熊谷 拓也 投手<平塚学園高校>【4年】:東京六大学野球2017年 春季リーグ早大戦
【熊谷選手の課題】
先発になると途端に別人になり打たれてしまうメンタル。春の6大学野球でも序盤は先発起用されたものの結果を出せず、現在は菅野・長谷川選手が先発起用され、熊谷選手はリリーフメインとなっています。中継ぎでしか起用できないのではあれば、指名順位は下がってしまいます。
また先発・中継ぎ両面で酷使されており、全10試合中8試合で起用されています。高校野球の酷使ばかり注目されますが、実は投手が壊れるのは大学野球の方が深刻であり、壊れたと判断されれば潜在能力があっても順位は低くなります。16年オリックス8位指名だった立教大・澤田選手も大学酷使で一度壊れパタータイプでありながら130キロ台しか出ない時期もありました。
そのため今後の起用次第では酷使による消耗を嫌って指名を見送る球団もでるかもしれません。
【指名順位予想】
180センチの体格で152キロを出せているため、中継ぎとして評価し5~7位辺りの指名が濃厚です。同年度の同じ速球派右腕リリーフならば仙台大・馬場選手も挙がりますが、馬場選手は現在怪我こそしているものの先発起用も始めており、先発としての起用が厳しい熊谷選手は馬場選手よりも下の評価となるでしょう。