読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

U-18を手玉にとった右腕選手 聖心ウルスラ学園 戸郷 翔征選手 高卒右腕投手

 U18アジア選手権壮行試合(31日、高校日本代表4-2宮崎県高校選抜、宮崎)宮崎県選抜は今夏の甲子園に出場した日南学園の蓑尾、中原、門川ら3年生24人で結成したチームが善戦。中でも2番手で投げた戸郷(聖心ウルスラ学園)が存在感を示した。一回二死三塁から登板し、5回1/3を5安打2失点。自己最速を1キロ更新する149キロを出し、根尾からの3球三振など9三振を奪った。「今後の人生に生かせるように頑張った」。昨夏の甲子園を経験した右腕は、プロ志望届を出す考えも明かした。

宮崎県選抜2番手・戸郷9K「今後の人生に生かせるように頑張った」 - 野球 - SANSPO.COM(サンスポ)

 

 

【戸郷選手の紹介】

 

185センチ74キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・チェンジアップ・スプリット・カットボール

 

 セットポジションから柔らかく肘を使い、スリークォーターよりも若干低い位置から投げ込み、最速149キロ、常時140前半のストレートを投げ込む右腕投手。変化球を多彩に持ちますが、投球術としてはストレートとスライダーをメインに投げ込んでいきます。ウルスラではエース投手として投げ込み、U-18では宮崎選抜の2番手として好投しました。

 ストレートも投球フォームも相まってか球速以上の速さが感じられるが、それよりも脅威となるのが縦の変化球。U-18では藤原・根尾選手など多くの左打者がこの縦の変化球に連続三振していました。この縦の変化球が130キロ台と球速が速く、インのストライクコースに投げ込めるため、見逃しても三振。振りぬこうにも窮屈なバッティングとなり左打者が苦労していました。

 U-18との試合後にプロ志望を表明しています。


2018春高校野球九州大会 聖心ウルスラ戸郷投手vs明豊濱田選手第5打席

【指名への課題】

 この縦の変化球。左打者には有効だったものの、右打者相手となると精度が悪くなり、特にアウトコースへの変化球がはずれて何度も捕手が体で受けていました。このためランナーがいる場面では使いにくく、実際試合の中でも捕逸してピンチを広げていました。

 

 常にフルパワーで力んで投げるめかストレートも速いものの高めに抜けることが多く、右打者相手には球数が増えてしまっています。本人も現状ではフルパワーで投げるタイプのため、先発起用は難しい選手となっています。

 

【指名順位予想】

 左打者に対し有効な変化球を持っており、球速もあることからリリーフ候補としての獲得となります。将来的には他の変化球のコントロールを上げていき、ストレートはこのまま力押しの決め球として、カウントを整えられる変化球を身につけていくことが求められます。

 このため指名順位は7~8位の下位指名。リリーフ前提での高卒指名というのは大きなメリットがないため、どうしても順位は低くなっています。