読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

最速152キロの細身の投手 日大鶴ケ丘 勝又 温史選手 高卒右腕投手

 

高校野球西東京大会:日大三5-3日大鶴ケ丘>◇30日◇決勝◇神宮球場

 プロ注目の日大鶴ケ丘・勝又温史投手(3年)の154球の熱投は報われなかった。

 初回に日大三・日置航主将(3年)に2ランを浴びた後、ギアチェンジ。自己最速タイの152キロのストレートにカットボールやスライダーを織り交ぜて、8回まで3失点で踏ん張った。だが、3-3の9回1死一塁から日大三・大塚晃平外野手(3年)に154球目のカットボールを左翼席へ運ばれた。サヨナラ2ラン。マウンド上でしゃがみ込み、ぼう然と左翼席を見つめた。

 勝又の力投に日大鶴ケ丘・萩生田博美監督は「立ち上がりに不安がある子。(日大三)日置君に2ランを打たれた後、スイッチが入ってくれて、いつも通りに投げてくれた」とたたえた。

 勝又は閉会式に参加した後、熱中症のような症状を訴え、救急車で搬送された。

日大鶴ケ丘・勝又154球熱投も報われず/西東京 - 夏の地方大会 : 日刊スポーツ

 

 

 

【勝又選手の紹介】

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180センチ79キロ 右投げ左打ち

変化球:スライダー・カットボール・フォーク・カーブ

ポジション:投手・ライト

 

 ワインドアップからタメを作らずリズムよく投球動作に入りながら、あまり腕を曲げず勢いをつけて投げ込むフォームから最速152キロ、常時130中盤のストレートと緩い変化球を投げ込む本格派右腕投手。120キロ台の縦のカットボールやスライダーに加え、110キロ台のカーブで緩急をつけるため、ストレートと変化球の割合は半々になっています。

 また打者としても4番を打つ強打者。高校通算30発で野手として出場しているときはライトを守っており、パワーだけでなく打撃の柔らかさや技術を高く評価されており、投打の二刀流を期待するスカウトもあります。


2018/7/26 勝又温史 (日大鶴ヶ丘高校) 3年夏 国士舘戦より 149km/h 計測 2018年 ドラフト候補


2018/7/26 勝又温史 (日大鶴ヶ丘高校) 国士舘戦 左オーバー逆転タイムリー二塁打 3年夏

 

【指名への課題】

 腕をあまり曲げず遠心力をつけるように投げるアーム投法は肘や関節に負担がかかり故障しやすいのが欠点。17年中日4位指名の清水選手もアーム投法でフォーム修正を行うかどうかが問題となりましたが、清水選手に関しては実績や投球内容も安定していることから、下手にいじらず当初のフォームのまま育てることとなりました。

 

 しかし勝又選手は最速152キロながら常時速度は130中盤。また勢い良く腕を振りすぎて勢いあまって右に崩れることもありました。このためコントロールを課題としており、現状のフォームのままにするメリットもありません。このため投手としてはフォームから直す必要が出てくるため、中央学院・大谷選手が社会人チームに進むことを表明したことにより左打ちの外野手が減っているため、強肩強打の左打ちの外野手として野手指名を狙うほうが指名順位は上がるかもしれません。

 

【指名順位予想】

 高卒投手はその多くがプロ志望を表明しているため、フォーム修正から必要となる可能性が高い勝又選手は投手としての獲得となると指名中には下がります。一方野手としてはライトを守れる左打ちの外野手となり、競合が大阪桐蔭・藤原選手や浦和・蛭間選手などに絞られるため、野手として指名を狙うほうが準備は高くなります。ただし勝又選手自身は二刀流を夢見ており、そうなれば投手指名となります。

 このため指名順位は7~8位の下位指名。野手転向への潰しが利く為育成とはしていません。