<東都大学野球:東洋大5-2駒大>◇第6週第3日◇11日◇神宮
東洋大が「ドラフト1位トリオ」のリレーで勝ち点2を挙げ、勝率で首位に立った。
先発の梅津晃大投手(4年=仙台育英)が4回に連打を浴び、上茶谷大河投手(4年=京都学園)にスイッチ。上茶谷は4回2/3を投げ1安打無失点に踏ん張ると、9回を甲斐野央投手(4年=東洋大姫路)が抑えて逃げ切った。打線は初回に小峰の本塁打などで3点を奪って勢いづけた。初勝利を逃した梅津は「野手が点を取ってくれたから、今日の降板は本当に自分のせい。今までと違った悔しさがある。でも。チームが勝って、それだけは本当に良かった」と安堵(あんど)した。
公式戦初救援の上茶谷は「中継ぎは初めてだったがガンガンいこうと思った。調子は上がって来ている」と笑顔。最速159キロ右腕の甲斐野は「今日は総動員と言われていたので気合が入っていた。あと4連勝すれば優勝が見える。やるしかない」と言い切った。
【梅津選手の紹介】
187センチ92キロ 右投げ右打ち
変化球:スライダー・カーブ・フォーク・カットボール
ノーワインドアップからあまりタメをつくらない状態でスリークォーター気味に腕を振るフォームから最速153キロ、常時140中盤のストレートを投げ込む右腕投手。主に力あるストレートでどんどん押していきながら、緩い変化のスライダー・カットボールをストライクゾーンに投げ込みカウントを整えます。3年までリーグ登板がほとんどない状態ながらも、日本大戦のリーグ初登板で151キロを記録し一気に注目株となりました。
その後は上茶谷選手とともに先発2枚看板として登板を続けており、上茶谷選手は実績と安定性で評価されますが、一方で梅津選手は怪我で4年春の登板も1試合のみとなり実績面では課題がありますが、今後の伸び代が評価されています。
2018.9.5 梅津晃大(東洋大学)vs 小郷裕哉(立正大学)【2018ドラフト候補対決】東都大学野球
【指名への課題】
2ストライクまではストレートで追い込めるものの、決め球がなくファールにされることが多くコントロールが決していいほうではないため、ファール→ボール→ファールとなりカウントを悪くしています。
しとめるための変化球としてフォークを持っていますが、低めのストレートが大きくはずれることが多いためか、フォークも見逃されることが多く変化球で仕留めきれていません。他の変化球も大きく変化するのでなく緩めに変化するものが多いため当てられやすく、またコントロールもいいほうではないため見逃されることも多くなっています。
このためプロ入り後は決め球に欠けることから球数が増えることや四球から崩れることが予想され、即戦力とはいえない状態となっています。
【指名順位予想】
東洋大3人投手の中では実績に欠け、また決め球もないため即戦力としての獲得は難しい選手ですが、ストレートの球威だけでこれだけ押せているため、将来的な伸び代は3人の中で一番となっています。このため将来的な表ローテかセットアッパーを欲しい球団が獲得する候補となります。
ただし即戦力ではないため指名順位としてははずれ1位から2位上位となります。