読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

3月2日に坂本工宜選手が支配下登録。背番号58で中継ぎとして期待

巨人の坂本工宜(こうき)投手(24)が、育成契約から支配下登録されることが2日、発表された。背番号は「58」に決まった。

 関西学院高では外野手としてプレーも、公式戦出場はなし。関学大入学後は準硬式に入部し「どうしても投手がやりたい」と投手に転向。4年春に最多勝最多奪三振、MVPを受賞した。16年育成ドラフト4位で巨人に入団が決まった。

 昨季は中継ぎや先発などイースタンで23試合に登板し、3勝4敗、防御率は4・85だった。今キャンプでは2軍スタートも宮崎での実戦で結果を残し、那覇キャンプから1軍昇格。23日の楽天とのオープン戦(那覇)では1回1/3を無安打無失点と快投し、支配下へ向け、猛アピールしていた。

【巨人】準硬式出身・坂本工宜が支配下契約 背番号は「58」 : スポーツ報知

 

 

 

【春季キャンプでアピールしていた坂本工選手がついに支配下登録】

f:id:okimono:20190301072747p:plain

 3月2日に坂本工選手の支配下登録を発表。背番号は58でまさかのオープン戦本格開始前に登録となりました。現在の巨人の支配化数は64名となっており、7月末までに65名にしなければ育成ドラフトへの参加資格がなくなるため、少なくとも1名の支配下登録は確実のものとなっていました。

 その中で最有力されていたのが春季キャンプで大江選手と並び中継ぎとして猛アピールしていた坂本選手。育成3年目となり自由契約年となる今年を勝負の年と掲げていました。

 

 

支配下までの道のり】

【アマチュア時代の経歴】

  坂本選手は高校時代は外野手でありましたが試合出場は無く関大に進学。そして2年春に投手転向すると秋にはリリーフとして起用され、3年にはエースとして最優秀投手賞・ベストナインを受賞し、4年に最多勝最多奪三振・最優秀選手賞を受賞しました。準硬式からプロ野球入りは0ではありませんがあまり例はなく、ドラフト候補として巨人を含めた複数球団がリストアップしていることで話題となりました。

20日に行われるドラフト会議で、巨人など複数球団が関学大準硬式野球部に所属する坂本工宜投手(22)をリストアップしていることが17日、分かった。まだ投手歴2年ながらアベレージで140キロ台後半をたたき出す潜在能力に各球団が着目。育成枠での指名が濃厚とみられるが、豊作ドラフトの候補に異色の右腕が加わる。

 異色の経歴を持つ右腕の名前がドラフト候補に浮上した。関学大準硬式野球部でエースに君臨し、今春の関西六大学リーグ戦で最多勝最多奪三振のタイトルを獲得。リーグ優勝に貢献し、MVPにも選出された。チームを全国大会出場にも導いたのが坂本だ。

 関西学院時代は無名の存在だった。だが関学大準硬式野球部に入部して以降、投手に転向してからはメキメキと頭角を現した。直球の最速は今春のリーグ戦で147キロを計測。関係者によると「アベレージで140キロ台後半をバンバン出せる投手」という。

 そんな逸材に春先からプロの複数球団が注目。ここにきて巨人など複数球団がドラフト候補としてリストアップしているもようだ。本人も周囲にプロを目指す考えを明かしており、関学大準硬式野球部からのプロ入りとなれば、05年の大学・社会人ドラフトで西武から5巡目指名を受けた山本歩以来となる。

 坂本以外にも今ドラフトでは、帝京大準硬式の最速149キロ左腕・鶴田圭祐投手(22)らの名前が挙がっている。一般的に表面がゴムの準硬式は空気抵抗を受けやすいため、硬球ではさらに球速が増すと言われている。すでに坂本は硬球を握って練習をしており、異色の右腕が運命の日を待つ。

巨人などが異色投手リストアップ 関学大準硬式野球部・坂本に注目/野球/デイリースポーツ online

投手としての特徴は伸びのあるストレートと落差のあるスライダー。さらに軟式球は硬式に比べ球速や変化量が減少するため、硬式球になることで記録よりも球速が伸びることが期待され、その伸び代の高さと投手経験が浅いことから肩の消耗が少ないことから素材型として獲得されました。

 

【巨人入団後の実績】

 巨人入団後は創設2年目の3軍で登板。この年は2軍での登板はなかったものの、前年度に同じ育成として入団した橋本選手と同期入団の高田・大江選手ともに先発として起用されました。その期待値の高さから育成1年目ながら1軍秋季キャンプに召集されています。

異例の巨人入団から1年、「飛び級」で抜てきされた。16年育成ドラフト4位の坂本工が、頭角を現しつつある。関学大準硬式野球部出身という異色の右腕は、育成選手ながら1軍秋季キャンプに選ばれた。
 プロ1年目の今季は3軍戦のみの登板で、2軍戦はなし。「緊張感がある中で、充実してできている。やってやるぞという気持ちです」。キャンプ2日目を終えた2日、宮崎にいる喜びをかみしめながら話した。

【巨人秋季キャンプ】準硬式出身・坂本工 育成から「飛び級」抜てき「やってやるぞと」― スポニチ Sponichi Annex 野球

 翌年の18年は3軍防御率2点台の実績を買われ防御率2軍先発として起用。しかし失点が続き勝ち星をあげることができず、中継ぎ起用に転向。それでも安定した成績を残すことはできず、伸び悩んだ年となり23試合で防御率は4.85となりました。

◆巨人紅白戦 白組5―1紅組=7回制・特別ルール=(11日・サンマリン宮崎)

 先発した育成・坂本工宜投手(24)が快投した。3回を打者9人40球で無安打無失点。準硬式野球出身の異色の右腕が原監督に猛アピールした。

 2回2死、宇佐見を内角直球で追い込み、最後はブレーキのきいた低めの123キロチェンジアップで空振り三振。カットボールも有効に使いつつ最速146キロを計測した。「左打者の内角、右打者の外角に強い球を投げることがテーマでした」と力強い球が光った。

 制球も安定していた。この日は打者9人中8人が初球ストライク。今キャンプ、水野投手コーチから「ブルペンでは初球から2ボールのつもりで投げるように」とストライクを確実に取る意識を徹底する指示が出ている。坂本工は「ストライク先行は良かったです」と手応えを得た。

【巨人】準硬式出身・坂本工、3回無安打無失点 原監督「本当に素晴らしかったね」 : スポーツ報知

 その年の秋季キャンプでは若手台頭を目的に同じ育成の橋本・田中優・巽選手とともに召集され、そこでの紅白戦で3回無安打無失点と春季キャンプに繋がる猛アピールを遂げました。

 そして春季キャンプでは育成選手として唯一の1軍キャンプ召集。ここから今日の支配下登録への繋がっていきます。

 

 

【1軍での起用について】

 現在の巨人は中継ぎがとにかく足りていないため、起用としては中継ぎとなります。問題は中継ぎのどのポジションかですが、2軍では先発や中継ぎとして起用されていたこともあり、監督はロングリリーフとしても期待しています。野上選手を先発に回した場合ロングリリーフ枠がいなくなるため、まずはロングリリーフとして起用し、実績がつけば2パターン作るとされている勝ち継投の一角となります。

 

好結果には必ず報いる。宮崎での1次キャンプを終えた原監督が1軍メンバーの入れ替えを発表。紅白戦で結果を残した背番号「006」の坂本工に沖縄行きの“切符”を手渡した。

 「もう見事でしょう。結果の中で、内容も非常に素晴らしかった。彼の場合はロングリリーフもできるという部分では、役割というのは非常にあるような気がしますね」

巨人・原監督抜擢!坂本工、沖縄切符 準硬式出身の育成右腕が紅白戦2試合5回1失点 (1/2ページ) - 野球 - SANSPO.COM(サンスポ)