首都大学野球春季リーグ戦が6日、神奈川県平塚市のバッティングパレス相石スタジアムひらつかで開幕し、第2試合は、帝京大が日体大に3-2で競り勝ち、先勝した。
一回に2点を先行した帝京大は、同点に追いつかれた後の八回に1番・原田海都外野手(4年)が右越えに決勝ソロを放ち突き放した。
先発した右腕・広畑敦也投手(4年)が自己最速を3キロ更新する150キロの直球を中心に7回0/3を6安打2失点に抑え、その後2投手の継投で逃げ切った。
広畑は、七回に日体大・上西嵐満外野手(4年)に右越え同点2ランされた場面を「七回はカウント3-2から、ストライクとボールの…というところに投げきれなかった」と悔やんだ。
帝京大・唐沢監督は、「広畑はよく投げていた。球数が100となった時点か六回を終わったというところで、交代させてやるべきだった。ただ、この春は広畑が中心になってくれると思う」と期待した。
日体大では、昨夏注目された藤嶺藤沢の左腕・矢沢宏太投手(1年)が9番・右翼手でデビューし、第2打席で右前安打を放ち、大学野球でも“二刀流”のスタートを切った。
【廣畑選手の紹介】
174センチ76キロ 右投げ右打ち
変化球:スライダー・カーブ・フォーク
セットポジションから大きく足を上げタメをつくり、腕を振り下ろすように投げるフォームから最速150キロ、常時140中盤のストレートを投げ込む右腕投手。ストレートのほかには縦のスライダーとカーブでカウントを整え、速球のフォークで空振りを奪います。主に先発として起用されており、ストレートで押していくパワータイプの投球となっています。
【大学野球】帝京大学 廣畑敦也投手(3年=玉野光南)の投球フォーム
【指名への課題】
決してコントロールが良いほうではなく、低めのストライクぎりぎりのコースに投げきれることはほとんどありません。直球に力があるため多少のコントロールには目を瞑れますが、変化球のコントロールがあまりよくなく、カーブやスライダーが高めや真ん中に集まることが多くなっています。
フォークも変化量が大きすぎるため見切られることが多く、どうしても勝負するゾーンが高めから真ん中に集まっており、勝負するゾーンが絞られるためストレートも弾き返されています。ストレートに魅力はあるものの変化球に決め球がなく、球威のわりに被弾が多くなっています。
【指名順位予想】
首都大学リーグは投手の指名は多いものの野手指名が少なく、投高打低のリーグとなっています。そこで炎上が多いとなると評価は他リーグでの同程度の成績の選手より悪くなります。中継ぎとして評価するにも変化球の決め球が求められるため、今後は変化球の精度向上が課題です。
先発・中継ぎどちらにしても課題があり現状では指名漏れの可能性が高い選手となります。