読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

即戦力先発トップ評価 明治大 森下 暢仁選手  大卒右腕投手

東京六大学野球春季リーグ第2週第3日(22日、神宮)3回戦1試合が行われ、明大が4-1で立大を下し、2勝1敗で勝ち点1とした。今秋のドラフト候補で、最速154キロ右腕の森下暢仁(まさと)投手(4年)が4安打1失点、10奪三振で完投し、今季初勝利(リーグ戦通算10勝目)を挙げた。

 低めに決まる直球に曲がりの大きなスローカーブ。最速154キロを誇る今秋のドラフト候補右腕・森下が、立大打線を手玉に取った。

 「1回戦(20日)にKOされた夜、皆に『3回戦をやらせてくれ』と声をかけた。だから、きょうは絶対に負けられないと思って、(1回戦で)使っていない変化球で緩急をつけた」

 20日の1回戦では6回10安打4失点。体が開く欠点を修正し、ボールが浮く悪癖も消えた。八回に1点を失ったが10奪三振、4安打で完投。今季初勝利は節目のリーグ戦通算10勝目となった。

 善波監督は「(打者を)見下ろすぐらいで投球しろと声を掛けた。課題だった走者を置いての投球も、牽制(けんせい)で走者を飛び出させてアウトにした」と成長を喜んだ。

 9球団のスカウトが視察。自身が持つスピードガンで151キロを計測した右腕に、ロッテ・下敷領スカウトは「体が開かないように修正し、低めに集めてもいた。1位候補の一人」と評価した。 

明大、立大下し勝ち点1!154キロ右腕・森下が1失点完投/東京六大学 - 野球 - SANSPO.COM(サンスポ)

 

 

 

【森下選手の紹介】

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180センチ73キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・カットボール・チェンジアップ

 

 ノーワインドアップからタメを作り、上半身を捻り振り下ろすようなフォームから最速154キロ、常時140後半のストレートを投げ込む右腕投手。加えて落差のあるスライダーにカーブでカウントを整え、打者の手元で変化するカットボールで空振りを奪います。コントロールがよくどの変化球の精度も高いため、ストライク先行で相手バッターを追い込んでいきます。

 

 大分商時代よりドラフト上位候補として注目されるもプロ志望を出さず進学。明治大では2年生より先発として起用されるようになり、3年にはエースピッチャーとして同学年の伊勢選手とともに先発ローテを守り、29試合で10勝を記録しています。

 また投手ながら打撃も高く評価されており、大学通算打率は64打数25安打で打率.286を記録しています。このため明治大においても6番投手として打撃を評価された打順となっています。


<2019年ドラフト候補>明治大学 森下 暢仁 投手(大分商)【3年】:東京六大学野球2018春季リーグ戦【星野仙一氏追悼試合】

 

【指名への課題】

 球速はあるものの意外と球が飛びやすく、フライボールかと思いきや外野の頭上を越える長打にされることが多くなっています。このため低めに球を集められているときは相手打者を圧倒できますが、調子が悪く高めに集まるようになると結構数の被弾を受けています。

 

 このため毎試合最低1点は失点しており、通算防御率は3点台と歴代の東京6大学ドラ1投手に比べると見劣りする防御率となっています。空振りを取る決め球をストレートに頼るところが多いため、ストレートが高めに抜ける日は決め球に困り痛打されるようになっています。ストレート以外に空振りを取る球は小さく曲がるカットボールとなっていますがあまり頻度は多くないため、調子が悪い日に頼みのストレートが使えなくとも試合を作れる決め球の球種を増やすことが求められます。

 

【指名順位予想】

 即戦力候補としてはトップの評価を誇るため1位候補となります。ただ今年は高卒ドラフトに奥川・佐々木という特Sクラスの選手がおりそちらに指名が集中することが見込まれるため、競合を恐れた球団による単独指名・もしくははずれ1位候補となります。

 より即戦力として評価を得るにはストレートの低めへ集めるさらなるコントロールの向上が求められます。