優勝を決めている大体大が最終戦に勝って、全5チームから勝ち点を奪った。3点差を逆転し地力を示した。
リーグ戦全日程が終了しタイトルが確定。最優秀選手は出雲亮冴捕手(4年=尽誠学園)、最優秀投手賞は中村光投手(3年=箕島)と大体大の2人が初選出。首位打者は打率4割8厘の天理大・石原貴規捕手(4年=創志学園)が初めて獲得。敢闘賞は天理大・森浦大輔投手(3年=天理)が初受賞した。
ベストナインは以下の通り
▽投手 森山弦暉(大体大3年)初▽捕手 石原貴規(天理大4年)2▽一塁手 熊倉凌(関西国際大3年)初▽二塁手 西村大樹(関西外大3年)初▽三塁手 森亮太(関西国際大4年)初▽遊撃手 駒方公紀(大体大4年)初▽外野手 高橋直政(大体大4年)初、早田宏遥(天理大4年)初、山本侑度(甲南大3年)初▽指名打者 長沢成晃(大体大3年)初
【出雲選手の紹介】
176センチ80キロ 右投げ右打ち
ポジション:キャッチャー
大阪体育大にて4番正捕手をつとめるパワーヒッター。捕手としての起用は大学になってからだがその1年からスタメン捕手として起用されています。
捕手としては二塁送球1.9秒の強肩が武器。捕手経験は4年と浅いながらもキャッチングやブロックは安定してこなせており、このキャッチャーセンスの高さが1年から正捕手として起用される一因となっています。
打撃については3年生までは低打率が続いていたものの4年生になり打撃の調子が改善。打率3割3HRを記録し最優秀選手にも選ばれています。
2016/11/12 出雲亮冴 (大阪体育大学) セカンドスローイング 1年秋
【指名への課題】
打撃は4年になり改善こそしたもののまだまだ粗さは残っており、外角に逃げる球を無理に引っ張ろうとして空振り・引っ掛けをしたり、インハイの球を腕をうまく折りたためず単なる詰まったフライになるといったものが多くなっています。
またスローイングについても1.9秒の強肩は持っているもののスローイング精度にはまだ課題が残っており、外してのスローイングでも逸らしてセーフにしてしまうことも見受けられます。まだ捕手経験4年故の粗さが見受けられるため、即戦力とは評価できません。
【指名順位予想】
当たれば飛ぶパワーはあるものの確実性に欠けており、コンバートしてでも生かしたい打撃とまではいきません。捕手としてもスローイングに課題があるため今後の伸びしろに期待したい選手です。
どちらも致命的な課題ではないもののプロとして指名を受けるにはどちらかの課題は改善しておきたいところです。このままどちらも課題も消えない場合は指名漏れの可能性が高い選手。ここで育成指名を受けるよりも大阪体育大の4番捕手という肩書で社会人入りしそこで成長して即戦力を期待したい流れとなります。