読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

東選手の跡を継ぐ先発左腕 立命大 坂本 裕哉選手 大卒左腕投手

 

立命大(関西学生野球連盟)の昨年に続いての初戦突破はならなかった。0―2の7回、リーグ首位打者の池上颯内野手(2年=報徳学園)の右中間二塁打など3点を挙げて逆転したが、リードを守り切れず。後藤昇監督(58)は「少し、守りに入りすぎたかなというのはある」と厳しい表情で話した。
 今秋ドラフト候補の先発・坂本裕哉投手(4年=福岡大大濠)は確実に試合をつくった。「球速はどうでもいいので、バランスを意識して、丁寧に打者が打ちにくい球を投げようと思った」。自身の最速は148キロも、意図的に球速を抑えて制球を意識。0―0の6回2死一、二塁から先制2点三塁打を浴び「初球の外の直球を一振りで行かれた。あれは自分の甘さ」と悔やんだが、全国の舞台で7回6安打2失点と力は発揮した。

 7回を終えた時点で82球。監督はここで交代を決断した。「7回の坂本は球威も落ちてきていた。8回は上位に回るし、替え時と思った。(球数は少ないが)こういう舞台では緊張感が違う」と説明する。8回から有村大誠投手(3年=秀岳館)を起用。さらに今春リーグ戦未登板ながら右肩、肘などの故障から復帰したことを受け、大会のメンバーに入れた最速156キロ右腕・福島滉貴投手(4年=東福岡)につなぐ継投を思い描いたが、結果的に裏目に出た。

 坂本は「自分の中では後半にギアを入れ、最後まで投げ切りたいと思っていた」と唇をかんだ。頂点を狙った立命大が不完全燃焼のまま、戦いを終えた。

立命大初戦敗退…ドラフト候補・坂本は制球意識して7回2失点― スポニチ Sponichi Annex 野球

 

 

 【坂本選手の紹介】

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180センチ85キロ 左投げ左打ち

変化球:スライダー・カーブ・チェンジアップ・カットボール

 

 セットポジションから肘をあまり伸ばさない振りで投げ下ろすように投げるフォームから最速148キロ、常時140前半のストレートを投げ込む左腕投手。ストレートをメインにコースに決めていきながら、カウントを整えるスライダーに大きく落差のあるカーブ、東選手(17年Dena1位)から教わったチェンジアップで空振りを奪います。

 これまでは7回100球辺りで急に崩れだし失点するというスタミナ面での課題があり、8試合のうち6試合で6回以降に失点することがありました。このためスタミナ強化を掲げ肉体改造に着手。1日5~6食にプロテイン摂取で体重を85キロにまで増やしました。スカウトの多くがストレートの力強さを評価しており、変化球の精度アップでさらなる飛躍が期待されます。


【大学代表候補合宿(紅白戦)/奪三振シーン】2018/12/02立命館大3年生・坂本 裕哉(玄洋中→福岡大大濠高)

【指名への課題】

  ストレートはある程度コースに投げ分けられている一方、変化球の精度はまだ完璧とはいえません。カウントを整えるために投げたスライダーが真ん中に行くことが多く、真ん中か空振りを狙って投げた低めが見逃されてボールになるかが多く、コースに投げられている球はあまりありません。

 

 変化球での空振り率があまり高くなく、調度いいコースに投げられていないのが課題となります。現状ではストレートで押せていますが、プロ入り後はストレートで追い込むまではいってもファールされ三振にすることができず、スタミナ不足もあって5回もつかどうかも怪しくなります。

 フォーム自体もまだスムーズでなく手投げ感が残っているため、変化球の精度アップ

 のためにもフォーム改造が求められるため、即戦力としては期待できません。

【指名順位予想】

   ストレートは常時140以上を出せており、変化球でウイニングボールがあればセットアッパーとして化ける素材です。先発としてみるにはスタミナと制球できている変化球が少なくストレートで押していくタイプのため現状では厳しいものとなっています。

 左で球速が出るのは高い評価となるため、現段階では変化球の精度アップにも伸びしろを期待して4~5位の下位指名となります。