読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

常時140中盤のパワーピッチャー 智辯和歌山 池田 陽佑選手 高卒右腕投手

全国高校野球選手権・1回戦、智弁和歌山8-1米子東」(8日、甲子園球場

 センバツ8強の智弁和歌山が初戦を突破した。元プロ野球阪神などの中谷仁監督(40)は監督として夏初勝利。8回1失点のエース右腕、池田陽佑投手(3年)は「監督は3年間一番そばで見てきてくれた存在で一番わかってくれている人。1勝をプレゼントできてうれしい」と喜んだ

五回までは1点リードも六回に中前適時打を許して追いつかれた。さらに1死満塁のピンチが続いたが、空振り三振と遊ゴロで切り抜けた。この打席ではこの試合最速となる148キロをマークするなど奮起。試合前、監督から「お前で全部行くぞ」とかけられた言葉が耳に残っていた。

 その裏から打線が波に乗り、大差の勝利。自身も3安打2打点と貢献した。8回を投げ「スタミナは大丈夫だった」と言うが、監督から「樹斗(小林)に投げさせてやってくれ」と言われてマウンドを降りた。

 同監督がコーチとして母校に戻った時の新入生が今の3年生。池田は1年生の夏、練習試合でこっぴどく怒られたことがある。三塁ベースカバーに入らなかったことでその後に一塁、三塁、本塁へのベースカバーを3時間も練習させられた。「最初は腹が立った」と言うが、「今はその意味がわかる。投げることよりそっちが大事」と納得している。春から夏にかけて球速がアップしたのも、指揮官と取り組んだフォーム修正のたまものだ。「いい時も悪い時も見ていてくれた」。“1期生”が恩師を頂点に連れていく。挑戦の夏が始まった。

夏初星の智弁和歌山・中谷監督にエース池田「1勝をプレゼントできてうれしい」(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース

 

 

【池田選手の紹介】

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183センチ84キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・チェンジアップ・フォーク

 

 セットポジションから足を上げタメを作り、そこから力強く腕を振るフォームから最速148キロ、常時140中盤のストレートを投げ込む右腕投手。威力あるストレートを中心に120キロ台のスライダーに110キロ台の緩いカーブ、加えてチェンジアップとフォークでうちとっていきます。

 選抜では140キロ台を記録することはあったもののほとんどが130台で迫力に欠け、ドラフト候補としては力不足の内容でした。しかし夏にかけて体を大きくし70キロ後半だった体重は84キロにまでアップ。球速アップに成功し常時140超えを記録するほどに成長しました。


池田陽佑(智弁和歌山)対和歌山南陵 11奪三振

【指名への課題】

 球速こそアップしたもののの抜け球が多く、ストレート・変化球ともに高めに抜けてしまうためこの高めに抜けた球を打たれることが多くなっています。低めに入ったストレートは窮屈なバッティングを強いられ空振り、詰まったゴロを量産しているため、ストレートのコントロール向上が必須となります。

 

 また変化球についてもスライダーが決め球となりますが、スライダー自体も高めに抜けてしまうことが多いため、バッテリーとしては抜けることを前提として厳しめに要求する必要があります。変化球の精度はどれも安心できるものがないため、ストレートを活かすためにも変化球の精度向上が求められます。

 

【指名順位予想】

 ストレートの球威は上がったものの、コントロールに加え変化球の精度にもまだ課題はあります。また今年の智弁は高卒捕手No.1の評価を受ける東妻選手に加え、左のスラッガー黒川選手、そして好守のショート西川選手とドラフト候補がそろいます。東妻・黒川選手はプロ志望を出す可能性が高く、池田選手は強豪チームへのパイプ維持のためにも、伸びしろを球速という形でアピールすることが出来たため、進学・就職に進み上位候補を目指す可能性があります。

 もしプロ志望を出した場合は7~8位の下位指名候補となりますが、強豪チームにいける状態のため、順位縛りにより指名漏れとなる可能性もある選手となります。