読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

伸びのあるストレートとフォークが武器 日本体育大 吉田 大喜選手 大卒右腕投手

 

王者・東海大は、4季連続73度目の優勝に向かって開幕4連勝、リーグ通算1000勝に王手をかけた。大東大戦で8回までノーヒットノーランの大学ジャパン右腕の山崎伊織投手(3年・明石商)、開幕投手で4年生エースの原田泰成(4年・東海大市原望洋)が安定、ドラフト上位指名候補の海野隆司捕手(4年・関西)が攻守で引っ張る。

 日体大は、元中日の辻孟彦コーチが指導する投手王国。ドラフト候補の北山比呂(4年・横浜)、吉田大喜(4年・大冠)のダブル右腕や森博人投手(3年・豊川)ら150キロ超の投手陣に、期待の左腕、矢沢宏太(藤嶺藤沢)もデビューした。帝京大に黒星を喫し、東海大には連敗したが、巻き返す力は十分ある。

 

 明治神宮大会出場権を争う関東5連盟(首都、千葉県、神奈川、関甲新、東京新)のリーグ戦上位校が争う関東選手権行き切符を懸けた争いは熾烈(しれつ)だ。開幕3連勝と好調の武蔵大は、東海大OBの山口亮監督が就任して着実に力を付けている。開幕戦で3失点完投の山内大輔(2年・東海大菅生)、リリーフで活躍の伊藤翼(1年・花巻東)ら投手陣の生きがいい。関東選手権に行けるのは2校。筑波大、帝京大大東大も絡んだ争いは見ものだ。

激戦の関東大会への切符争い 王者東海大、投手王国の日体大:首都スポ:中日スポーツ(CHUNICHI Web)

 

 

 

【吉田選手の紹介】

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175センチ77キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・フォーク

 

 ノーワインドアップからゆったりと足を上げ、スリークォーターの角度から投げるフォームから最速151キロ、常時140中盤のストレートを投げ込む右腕投手。低く沈み込むフォークにスライダーのようにあまり弧を描かずカウントを整えるカーブ、そして落差のあるスライダーで空振りを奪っていきます。

 チームでは先発・中継ぎ両面で起用。2年時に肘痛を発症し1シーズン投げることが出来ず、その後も中継ぎ起用に留まっていましたが4年春より先発としても起用。7試合に起用され防御率1.23でリーグ防御率1位の成績を残しています。


2019/6/23 吉田大喜 (日本体育大学) 4年生 大学日本代表選考合宿での奪三振 151km/h 計測

 

【指名への課題】

 先発で起用された試合でもストレート押しとなる内容が多くなっており、その原因がストレートに対し変化球の精度にはまだ課題があることです。武器のフォークですが急激に落ちるタイプでなく徐々に沈み込んでいくタイプのため、バットが届きそうな範囲に投げることが出来ないと最初から見切られてしまいます。

 

 中継ぎならば力あるストレートで押していけますが、先発として計算したいならカウントを整えられる変化球としてカーブの精度アップと決め球がフォークだけに絞られないよう球種を増やすことも必要となります。

 

【指名順位予想】

 実績であれば同学年の北山選手ですが、投手としての伸びしろが期待されるのは吉田選手となります。一方で中継ぎならばすぐに1軍でも使えますが、先発として見たいなら2軍スタートの可能性が高くなります。

 ただ今年は先発・中継ぎ含め即戦力として期待できる選手が不作。その中で中継ぎとしてある程度計算できる吉田選手の需要は高く、それだけ指名順位も高くなります。ただ変化球の精度を考えるとすぐ勝ちパターンとして期待するのは難しく、指名順位は3~4位となります。