読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

打球判断もよい中距離ヒッター 慶応義塾大学 中村 健人選手 大卒右外野手

 

<東京6大学野球:慶大10-4東大>◇第1週第2日◇9日◇神宮

慶大が東大に連勝し、同大として46年ぶりのリーグ3連覇へ向けて勝ち点1を挙げた。

5回まで1-1の同点も、6回に打線が爆発。柳町達外野手(3年=慶応)は勝ち越しの二塁打を放ち、リーグトップタイの74安打とした。「外の真っすぐをいい感じで打てた。春は投手陣に助けられたので秋は打者が点数を取ってカバーしたい」と言った。

9回には、中村健人外野手(3年=中京大中京)が2試合連続のダメ押し2ランを放った。「2死一塁だったので中途半端でなく、強いスイングをしようと思って思い切って行った」と通算2号本塁打を喜んだ。

投げてはルーキーの森田晃介投手(慶応)が、リーグ戦初登板初先発で勝利した。

慶大が勝ち点、中村健人2戦連発「思い切って」 - アマ野球 : 日刊スポーツ

 

 

 

【中村選手の紹介】

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182センチ80キロ 右投げ右打ち

ポジション:センター・ライト

 

 慶応大にて3番・ライトを任されることの多い中距離バッター。打撃については3年秋に最多となる5本塁打を記録。ベストナインを獲得しており、翌年となる4年春には44打数16安打で打率.318を残すなど成長を見せています。決して苦手なコースをもたず左右にボールを打ち返し、持ったパンチ力で長打も量産。基本は中距離打者ですが甘く入れば本塁打も生み出す意外性も併せ持った選手となります。

 守備についても肩は遠投100mとそれなりの強肩。ただ中村選手の守備の魅力は肩よりも打球判断の良さであり、思い切りの良さでヒット性の当たりをスライディングキャッチによりアウトにすることが数多く見られます。足もまずまずの速さがあり攻走守すべてについて一定以上の能力を保有した打者といえます。

 

 


2019年8月24日 慶応大学 中村健人選手【2019年ドラフト候補】

 

【指名への課題】

 中村選手は大きな課題を持たない一方大きな武器といえるものもありません。よくも悪くもまとまっている選手であり、これが内野手であれば需要も高くなりますが、内野よりも求められる水準が上がる外野手では話は別です。

 

 高校時代こそセンターを守っていましたが大学ではほぼライトのみ。ライト・レフトはある程度長打を求められるポジションであり、その点では中村選手は打力不足とみられてしまいます。上位指名を狙うには4年秋でも5本塁打以上の成績を残したいところです。

 

【指名順位予想】

 計算できるライトがいない球団ならば需要のある選手ですが、基本は長打評価の高い高卒選手で埋めるポジションのため、すでにライトが埋まっている球団からは指名の可能性が低いタイプとなります。優先的に指名しなければ取られてしまう恐れが低いため、指名優先順位も落ちてしまうため結果下位指名となります。

 このため指名順位は6~7位の下位指名となっています。