読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

独特の腕の振りをする右腕投手 ヤマハ 近藤 卓也選手 2018年解禁済右腕投手

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社会人野球の第90回都市対抗野球大会が、13日に東京ドームで開幕する。3年ぶり40度目の出場となるヤマハ浜松市)は、14日の1回戦で七十七銀行仙台市)と対戦。都市対抗出場を懸けた東海地区2次予選(5月)で活躍し、チームのエース格へと成長した近藤卓也投手(24)は、持ち味の力強い直球を武器にチームの勝利を呼び寄せる。

近藤は、チームの3年ぶり都市対抗出場の原動力となった。永和商事ウイング(四日市市)との予選2回戦に先発。初回に先制されたが、粘投で7回2失点にまとめ勝利に貢献した。勝てば予選突破となる東邦ガス名古屋市)との地区第1代表決定戦では、先発して7回1失点の好投。チームの逆転勝ちにつなげた。「全体を通して、先制されても割り切って冷静に投げられた」と振り返った。

高校時代は名門・秋田商のエースとして3年夏に甲子園出場。16強入りを果たした。青学大を経て、2017年にヤマハ入社。前年の日本選手権を制したチームで序盤こそ出番を与えられたが、徐々に登板機会は少なくなった。「モチベーションが下がっていた」と話す昨夏に転機が訪れた。首脳陣が交代し、かつて河合楽器ヤマハの左腕エースだった石井隆之投手コーチ(46)が就任。近藤は新たな教えを受けた。

それまでは制球重視だったが、速球の威力に気づいた石井コーチから「力で押すスタイルに変えろ」と助言を受けた。教えを実践し、昨秋の伊勢大会のパナソニック門真市)戦で9回完封勝利。手応えをつかんだ。冬には「投手は投げないと成長しない」(石井コーチ)と指導され、走り込みなどのトレーニング中心のメニューを投げ込み中心に変更。持ち味の直球に磨きをかけ、3年目の飛躍につなげた。

急成長をとげ、チームからの信頼も高まった。初めて挑む都市対抗では初戦先発が有力。「まだ分からないが、できれば投げたい。任せられたら、チームの力になれる投球をしたい」と意気込んだ。

ヤマハ近藤「チームの力に」直球に磨きかけ急成長 - アマ野球 : 日刊スポーツ

 

 

【近藤選手の紹介】


www.youtube.com

187センチ88キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・カットボールツーシーム

 経歴:秋田商業青学大ヤマハ

解禁年:2018年

 

 セットポジションから振り下ろす直前に腕の振りを一度緩め、一気に勢いをつけて振り下ろす独特の間を使ったフォームで最速150キロ、常時140前半のストレートを投げ込む右腕投手。ストレートのほかには130キロ台のフォークにカウントを整えるために投げる緩いカーブのコンビネーション、そしてストレートを連投しストレート待ちの相手をツーシームで躱す投球を組み立てていきます。

 武器は独特のタイミングで投げるフォーム。振りかぶる前に一度動きが遅くなり、そこから一気に振り下ろすためタイミングが取りづらく、甘いコースでも芯に当てられない、振り遅れるなど打者が苦労しています。

   入団当時は制球型として先発で起用されていましたが、後輩に押され徐々に出場機会が減少。本人もモチベーションが下がっていたところ、コーチより体格を活かしパワータイプへの転向を打診され、常時140キロ中盤のストレート押しタイプへとなり、完封を記録するなど成功を果たしました。

 

【指名への課題】

 近藤選手については課題がいくつかあり、一つ目がクイック時の投球となります。通常時のフォークとクイック時のフォームにあまり違いがなく、クイックでの投球スピードが遅く盗塁されやすいフォームとなっています。加えて決め球が落差のあるツーシームのため、ランナーが出ると捕逸と盗塁への警戒から使える割合が減ってしまい、ほかの球もカウントは稼げるものの決め球にするには精度・コースともに危険なため、どうしてもストレート中心となってしまいます。

 

 またフィールディングもあまりいいほうではなく、ファーストへの送球コントロールが悪く余裕のタイミングでも投球を誤りエラーになりかけたり、足が速いバッターにふんわり送球でぎりぎりにしてしまったりと見えないミスが目立ちます。

 

【指名順位予想】

 クイックになると決め球がストレートばかりになってしまう点とフィールディングの問題は先発・中継ぎどちらで計算するにしても大きな課題となります。これでストレートが常時150前後であればまだ使い道もありますが、140中盤と社会人右腕として見るには平均的な球速のため、このストレートだけで乗り切るのは厳しいと判断されます。

 このため即戦力と判断されず指名漏れの可能性が高い選手となります。