読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

素材評価の高い高卒社会人 東海理化 立野 和明選手 社会人右腕投手

【第90回都市対抗野球大会 注目・令和の怪腕(中) トヨタ自動車・立野和明投手(補強選手)】東海理化のチームとして出場はできなかったが、最速152キロ右腕・立野にとっては3度目の舞台だ。愛知・中部大第一から入社1年目の17年はHonda鈴鹿、昨年は東邦ガスの補強でマウンドに立ち、今回はトヨタ自動車の補強で出場。集大成と位置づけている。
 「去年は肝心の場面でソロを打たれた。ほかの公式戦とは違う緊張感でした」。NTT東日本戦の6回から登板も2点差の7回、9番打者に中越え弾を浴び追い上げムードに水を差した。それでも昨秋の日本選手権・室蘭シャークス戦で延長12回1失点完投。球速は150キロを計測した。

 ドラフト候補にまで成長させてくれた東海理化へ感謝を込めた登板となる。「高2秋から本格的に投げ始めて夏の愛知大会は3回戦負け。社会人から勧誘が来ると思っていなかったけど、声を掛けてくれた」。17年大会は田嶋(JR東日本オリックス)を間近で観察。「こういう投手がプロに行くんだな。あれくらい投げられれば上位にいける」とプロとの距離を肌で感じた。同地区でしのぎを削った勝野(三菱重工名古屋―中日)がプロ1勝を挙げたことも発奮材料だ。目標は同じ愛知県出身のソフトバンク・千賀。昨オフから左足を上げ、一呼吸置きリリースするフォームが身についてきた。

トヨタ自動車・立野、オリ・田嶋&中日・勝野に刺激受け152キロ腕に成長― スポニチ Sponichi Annex 野球

 

 

【立野選手の紹介】

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181センチ77キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・カットボール・フォーク

 経歴:中部第一ー東海理化

 

 セットから最速152キロ、常時140前半のストレートを投げ込む右腕投手。指にかかった時のストレートには角度と力があるが、立野選手の武器は110キロ台の大きく軌道を描くカーブとなっています。アウトコースに投げ込みカウントを稼げる球として使え、大きく浮いた後地面にバウンドするほどの落差で落ちる2種類のカーブで空振りを奪っています。

 

 また打者の手元で大きく変化する縦のスライダーに、スライダーより速い球速で落ちるフォーク、小さく変化するカットボールで空振りも奪え、変化球の多くでストライクを奪うことが出来ています。最速152キロという触れ込みのためストレートで押していくタイプと思われがちですが、どちらかといえば変化球を中心に試合を組み立てていきます。そのため変化球の出来でその日の調子が変わる選手となります。

 


【ドラフト1位候補】立野和明(東海理化)常時145キロ超のストレート【第90回都市対抗 三菱日立パワーシステムズ対トヨタ自動車2019.7.16】

 

【指名への課題】

 パワータイプと思われがちですが、実際は変化球をメインに打ち取るタイプ。変化球に比べるとストレートが球速の割に捉えられることが多く、武器であるカーブや大きくブレーキを効かせた球となっておりストレートと組み合わせていくことで効果的になるため、決め球は変化球に頼ることが多くなっています。

 中継ぎとして登板した際はストレートの球威がよく変化球とのコンビネーションで詰まらせた当たりや空振りを量産しているため、先発として計算するにはストレートの球威アップが今後の課題となります。

 

 

【指名順位予想】

 都市対抗ではあまりいい結果は残せませんでしたが、元々素材型としての評価が高い選手であるため、上位指名候補の可能性は高いままとなっています。即戦力として見るには急にコントロールが乱れて四球連発から失点をしてしまう課題とストレートの球速アップが求められるため、当初は2軍先発起用となります。

 例年なら2~3位指名候補となりますが今年は大卒・社会人先発が不作であるため、外れ外れ1位~2位候補となっています。