読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

2019年ドラフト指名選手の巨人における起用方針と課題  育成2位指名 武蔵ヒートベアーズ 加藤 壮太選手 独立リーグ左外野手

 

巨人から育成ドラフト2位指名されたBCリーグ武蔵の加藤壮太外野手(21)が30日、埼玉・熊谷市内の球団事務所で野間口スカウト、脇谷スカウトの指名あいさつを受けた。

 俳優の伊藤英明をほうふつとさせる爽やかなマスクで、身長187センチ、体重89キロと大柄ながら50メートル走5秒8と俊足が武器だ。岐阜・中京高(現中京学院大中京)では今井順之助(日本ハム)らとともに3年夏の甲子園に出場。「誰よりも努力して、一日でも早く支配下に上がりたいです」と白い歯を見せた。

【巨人】育成2位加藤は伊藤英明似イケメン! : スポーツ報知

 

 

【加藤選手の紹介】


2019/9/19 【読売 育成2位】 加藤壮太 (埼玉武蔵ヒートベアーズ) 巨人3軍戦 全6打席 & 外野守備

187センチ89キロ 右投げ左打ち

ポジション:センター

   経歴:中京学院大中京ー埼玉武蔵ヒートベアーズ

 

  187センチと大型ながら50m5.7秒の俊足で注目される左の外野手。その俊足をいかしチームでは1~3番で起用されています。

  打撃では打率.310を残すだけでなく29盗塁を記録しチャンスメーカーとして活躍。今年に入り7本塁打も放ち長打面も注目されるようになりました。

  元々身体能力型として注目されていたものの、調子の波と長打面の少なさから指名漏れとなっていました。しかし今年に入り修正力が上がり調子の波が少なくなり打撃成績に繋がっています。

 

【なぜ獲得されたのか】

 左の外野手である山下選手を支配下登録し、6位で恵体スラッガーの伊藤選手を獲得している現状でさらに21歳の左打ち外野手を獲得しています。左打ちのセンター起用の選手であれば重信・松原・加藤選手と候補はいる中、なぜ加藤壮太選手は獲得されたのか。

 まず山下選手はレフト・ファースト(ライト試験段階)がメイン。伊藤選手は左投げ左打ちで俊足というわけでもないため、メインはライトとなっています。このことから2名とはポジションは被りません。

 

   巨人のセンターはFAで陽・丸選手と獲得しているようにレギュラー候補が出てきておらず、重信・松原選手は守備があまりうまくなく、加藤選手は調子の波が激しく3軍暮しになることも多く、なかなかレギュラーとなれていません。このことからあらたなセンター候補を獲得することが求められており、加藤選手は重信・松原選手と異なり守備と身体能力、そして長打が今年になり増えていることから、打撃の伸びしろを期待されての獲得。巨人のなかでは多いようで少なかった左打ちの身体能力型野手として期待されています。

 

【1軍起用への課題】

 これまで指名漏れとなっていた加藤選手が獲得されたのは今年になり7本塁打と長打が伸びている点。つまりそれまでの巧打は期待されておらず、獲得後も長打面で記録を残せなければ支配下の可能性は低くなっています。しかし問題の打撃についてはまだ確実性に欠ける部分が多く、甘い球を仕留めきれずファールにしてしまうことが多くなっています。

 

  守備に関しては一軍の需要については終盤でも丸選手を下げれなかったように、安定したセンターの守備固め要因が不足しており、守備難が多い若手外野手のなかでセンター守備をアピール出来れば、それだけで支配下へのハードルは低くなります。ライトの高齢化が深刻なことからライトも出来ればさらに加藤壮選手の需要は高くなります。ファームは守備のローテーションの頻度が高いため、そこでライト守備を安定してこなせるかどうかが鍵となります。