読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

パワーサイドスロー 新潟アルビレックス 前川 哲選手 独立リーグ右腕投手

BC新潟では2年目の長谷川凌汰投手(23)、5年目の前川哲投手(23)が複数球団から注目されている。樋口龍之介内野手(25)と石森亨外野手(23)も候補に挙がる。

前川は前向きにドラフトを待つ。「焦りや不安はない。どんな結果が出ても受け入れて来年につなげる」。長谷川とともに参加したBCリーグ選抜での巨人、オリックスのファームとの交流戦は4試合に登板。最速154キロをマークした。7月にオーバースローからサイドスローに。上手の時に記録した153キロを上回った。同時にプロ側の注目度もアップ。「今季は野球人生の大きな転機になった」。

横手に変えてから「覚えることがたくさんある。楽しい」と充実している。これまでは球速に意識がいきがちだった。横手は力で押せない投手と思っていた。今は「自分の考えが間違っていた。横手にしてからの方が球威がある。打者の様子を見ながら投げられるようになった」。つかんだ手応えは今までになく大きい。「この先、身に付けなければならないことがたくさんある。どこで野球をやってもそれを追求する」。NPBか、BCか。来年の活躍の場が決まる。

長谷川、前川以外にもBC新潟の2人の野手が指名を待つ。3年目の内野手、樋口と新人の外野手の石森。樋口は今季、不動の4番として打率3割5分4厘、リーグ2位の19本塁打。石森は打率2割5分ながら、強肩と俊足が武器で、潜在能力の高さを注目された。BC新潟の辻和宏編成部長(36)は「樋口は着実に力をつけている。石森も将来性が高い」と投手陣と合わせ4人の同時指名を期待している。

サイドで154キロBC新潟・前川ドラフトへ前向き - プロ野球 : 日刊スポーツ

 

 

【前川選手の紹介】


2019/9/19 前川 哲 (新潟アルビレックスBC) サイドスローから153km/h 巨人3軍戦

180センチ90キロ 右投げ両打ち
変化球:スライダー・カーブ・チェンジアップ・カットボール・フォーク
 経歴:新潟産業大学附属高ー新潟BC
解禁年:2015年
 
 ノーワインドアップからゆっくりと足をあげ、そこから勢いよく腕を横から出すフォームから最速154キロ、常時140前半のストレートを投げ込む右腕投手。セットになると膝を折って低い位置から構えるフォームも特徴的です。
 武器はサイドスローから投げ込む常時140キロの力あるストレート。さらに右打者に対しては打者の近くで急激に逃げるように変化するスライダーも決め球として使います。左に対してはストレート主体に外に逃げるチェンジアップで空振りを奪います。

 

 もともとはオーバースローであったものの制球に苦しみ、四球を恐れ置きに行ったところを痛打され成績も落ち込んでいましたが、今季から肉体改造に励み最速153キロを記録。さらにサイドスローにフォームチェンジしています。
 フォームチェンジに伴い先発からリリーフに配置転換されており、ロングリリーフもできる中継ぎサイドスローとして期待されます。
 

【指名への課題】

 サイドスローに転向したのが19年からであり、まだサイドスローに慣れていません。このため全体的に制球が出来ておらず、特に変化球のコントロールが悪くなっています。フォークはほとんどすっぽ抜けてしまっており武器としては使えず、ある程度制球出来ているスライダーも決まるかどうかは半々といったところ。変化が早すぎて見切られることも多くなっています。

 

 ストレートも全体的に高めに集まっており、変化球も使える球自体が限られてしまうため、今はストレート押しで何とかなっていますが、年齢を考えれば即戦力でないと指名は厳しいため、変化球の制球アップが今後の課題となります。
 

【指名順位予想】

 育成指名されるにもある程度変化球の精度が高くなり、将来的に戦力として見れるレベルにならないと指名候補とはなりません。現状ではサイドスローで制球出来ている変化球がなく将来的な戦力としての道筋もたっていないため、指名漏れの可能性が高い選手となります。

 サイドスローですがコントロールよりも球速で抑えにいくタイプのため、制球がアップすれば他のサイドスロードラフト候補として差別化できますが、コントロールに目星がつかないとサイドスローである意味もないため、とにかくコントロールと変化球の精度アップが必要となります。