読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

胸郭出口症候群を克服した長身右腕 健大高崎 橋本 拳汰選手 高卒右腕投手

秋季高校野球関東大会(27日)関東大会は27日、決勝が行われ、高崎健康福祉大高崎(群馬)が山梨学院(山梨)を3-0で下し、初優勝を飾った。191センチの最速142キロ右腕、橋本拳汰(けんた)投手(2年)が9回6安打で完封。群馬県勢では1979年の東農大二以来、40年ぶりに秋の関東大会を制覇した。

 群馬3位からの“下克上”だ。九回、マウンドの橋本拳は最後の打者を一ゴロに打ち取り、ウイニングボールをつかむと、喜びを爆発させた。

 「素直にうれしいです。群馬3位からの下克上を果たせてよかった」

 背番号11の191センチ右腕は、9回6安打無失点。この日は140キロを計測した直球にスライダーを交え、3季連続で甲子園に出場している山梨学院打線を封じた。

 三重での中学時代に身長が190センチに達し、野茂英雄氏が総監督を務める選抜チーム「NOMOジャパン」に選出され“東海のダルビッシュ”とも呼ばれた。高校入学後は1年春からベンチ入りも、昨冬に肩や腕にしびれが生じる胸郭出口症候群を発症し、手術。リハビリ期間に下半身の強化に励み、球速は入学時から10キロ近く伸びた。

 来春の選抜出場は確実で、11月に行われる明治神宮大会の出場も決定した。将来性豊かな橋本拳は、背番号1の下(しも)慎之介投手(2年)との2枚看板で全国制覇を目指す。

健大高崎に“東海のダル”!橋本拳の完封で群馬勢40年ぶり制覇/秋季関東大会 - 野球 - SANSPO.COM(サンスポ)

 

 

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【橋本選手の紹介】


【プロ注目】橋本 拳汰選手(健大高崎)関東大会決勝を完封

 191センチ85キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・チェンジアップ

 セットからあまり足を上げずに上半身を逸らし、あまり腕を振らずに投げ下ろすフォームから最速142キロ、常時130中盤のストレートを投げ込む右腕投手。横のスライダーに落差あるチェンジアップのコンビネーションで空振りを奪っていきます。

 1年生の冬に上半身に痛みやしびれ、握力の低下などといった症状がでる胸郭出口症候群を発症。手術後のリハビリ期間に下半身強化に取り組み球速10キロアップに成功。秋の関東大会の決勝で先発を任され、山梨学園相手に完封勝利を遂げています。

 191センチという好素材投手として、同学年の下選手との先発二枚看板として期待されています。

 

 

【指名への課題】

 ストレートにあまり球威があるほうではないため、調子が悪く制球が定まらないと空振りを全く奪えなくなります。厳しいコースにいってもファール、甘いところにいけば途端に痛打されています。

 

 ならば変化球はどうかといわれれば、武器となるのはスライダーとチェンジアップですが、スライダーは高めにいくことも多く、チェンジアップはストレートが低めにいかないとあまり誘われていません。変化球もあまり狙ったコースに投げられていないため、調子が悪いときにも使える球というのがありません。そのため徐々にカウントを悪くして四球でランナーを出してしまい、真ん中に絞られてストレートを狙い撃ちされています。本人も制球は課題と考えており、今後制球アップとメンタル強化、そして最速145キロを目指したいと語っています。

 調子が悪いなりに試合を作ることが先発に求められるため、調子が悪いとどの変化球でもカウントを整えられないのは課題となります。

 

【指名順位予想】

 高卒であることを考慮してもまだ技術的な部分で課題が見受けられるため、非常に時間がかかる選手となります。育成指名で考えても売りになるような球がないため、指名の可能性は低くなっています。今後指名候補となるにはコントロールが改善するか球速アップが必要となります。ストレートの球威が上がれば今のスライダー・チェンジアップでもある程度試合が組み立てられるようになります。