読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

鋭いスイングで41号を量産したサード 県岐阜商 佐々木 泰選手 高卒右内野手

 

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<甲子園高校野球交流試合:明豊4-2県岐阜商>◇11日◇甲子園

県岐阜商の主将、佐々木泰内野手(3年)が大会第1号本塁打を放ち、聖地に足跡を残した。3点差の9回、明豊の太田が投じた高め直球を勢いよく振り抜いた。「なんとか1本出して、チームを勢いづけたかった」。打球は左中間スタンドへ一直線。敗れはしたが、高校通算41号は異例の夏で記憶に残る1本となった。

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、3月から約3カ月、部活動が休止された。6月中旬に練習を再開したが、県岐阜商の教諭や生徒が新型コロナウイルスに感染し、岐阜県の独自大会を辞退することとなった。再び7月15日から2週間の自宅待機となり、同30日から全員が顔を合わせて練習をすることができた。

佐々木は自宅待機期間に岐阜県の独自大会をテレビで見ていた。「自分たちも出ているはずの大会でしたが、すぐに切り替えました。コロナにかかった方の気持ちを考えたら、つらいと思う。自分たちは大丈夫というのを伝えようと思って、甲子園に気持ちを向けました」。この夏は1試合しか戦えなかったが、あとは後輩たちに託す。「この1試合に懸ける思いは強かった。緊張して思ったようなプレーができなかったけれど、後輩がセンバツに出て優勝してくれれば、僕はそれでいいです」と力強く話した。

県岐阜商・佐々木が大会1号「この1試合に懸けた」 - 高校野球 : 日刊スポーツ

 

 

 【佐々木選手の紹介】

 

179センチ80キロ 右投げ右打ち

ポジション:ピッチャー・サード

 

 鋭いスイングで通算41号を記録するサードの内野手。また投手としても最速143キロで力強いフォームで投げ込んでいきます。

 打撃能力の高さを買われ一年からレギュラーを掴み、鍛治舎監督から「内角の捌き方なら九鬼選手(SB3位)よりも上」と評価されています。腰を上手く回転させ上げた左足を始動地点より前に振り込むように降ろすことで回転させた上半身の勢いを殺さずにスイングできています。

 また守備についても投手として起用される送球精度で安定した送球を披露しており、打球反応の良さから難しい体勢からでもストライク送球でアウトにしています。

 守備の安定した中長距離打者として注目される内野手です。

 

【指名への課題】

 評価としては打者評価のほうが高く、投手としてはドラフト候補に挙がるかどうかも微妙なレベルです。このため野手指名でないと指名にはなりません。

 そのうえで打者としての課題ですが、スイングが非常に荒いことです。特に内角に対しては上げた足を前方に突っ込む分上半身が安定せず、スイングが綺麗な軌道を描けずひっかけたような当たりが多くなっています。

 

 一方で外角に対してはあまり足を上げず掬いにいくようなバッティングをするためブレは少ないものの、長打が少なくなっています。今後木製バットになった際に対応に苦慮することが予想されます。

 さらに佐々木選手はかなりベース寄りに構える上に大きく足を上げて踏み込むフォームのため、シュート回転してくる球を避けにくく死球のリスクが高くなっています。

 

【指名順位予想】

 本人は元々力不足を実感しており、進学してさらなるレベルアップを図る意向を示していました。しかし甲子園終了後のコメントではまだどうするかはっきり決められていないようです。

 

 打撃能力は高く評価されている一方まだ粗い部分が多いため、対応にしばらく時間がかかることが予想されます。これでもショートができるのであれば上位指名となりますが、サードのため評価は少し落ちます。しかし内角裁きというのは努力でなく才能の部類であるため、内角裁きができるのはそれだけでも大きな評価となります。このため指名順位は3位~4位が候補となっています