読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

2020年第3回(最終回)読売ジャイアンツドラフト指名予想【4位~6位】

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今回は4~6位、それと支配下指名振り返りとなります。

 

 

【4位指名候補①】立教大 中川 颯選手 大卒右腕投手


【2020ドラフト候補/強く美しいサブマリンの投球練習(マルチアングル&スロー映像有)】立教大3年生・中川 颯(大正中※横浜泉シニア→桐光学園高)

 184センチの長身サブマリン。アンダースローながら130中盤のストレートでガンガン空振りを奪っていき、立教では中継ぎ・リリーフで起用されています。

 4年になり先発で起用されていましたが、結果は4試合で0勝1敗で防御率5点台とと結果を残すことが出来ませんでした。しかし中継ぎとしては魅力的であり、右腕中継ぎの補強が求められている巨人としては、変則中継ぎとして中継ぎ層の充実を図るための獲得となります。ゆくゆくは先発としても起用していきたい選手となっています。

【4位指名候補②】JR東日本 伊藤 将司選手 社会人左腕投手


JR東日本 伊藤将司投手 ピッチング集 20200627

 今年になりJR東日本の新たな先発の柱として台頭した先発左腕。巨人3軍戦でも5回1失点と好投。出どころが見にくいフォームとツーシームが武器となっています。先発だけでなく中継ぎ登板でも結果を残しており、先発ローテの獲得もしくは中継ぎの強化をを目的とした獲得となります。

 

 

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【5位指名候補①】関東学院大 関 龍摩選手 大卒右外野手


東海大ドラフト1位候補 山崎伊織(明石商)からタイムリーを放つ関東学院大 関 龍摩(福井商)【横浜市長杯 東海大×関東学院大2019.10.28】

 走攻守ともに評価される右の中長距離打者。特に打撃はミート技術が高く、3年末時点でリーグ通算94安打で打率.387とアベレージヒッターとして申し分ない成績を残しています。ただ送球精度に課題があり、ライトとして起用するには不安な部分もあります。

 またポジションもライト兼レフトで巨人の補強ポイントとも合致しています。理想は左打者ですが、現在の巨人は右打ちの外野手の若手がほとんどおらず、外野の底上げの為に指名候補としています。

【5位指名候補②】創価大 萩原 哲選手 大卒左捕手


2019/09/29 創価大・萩原 哲捕手のバッティング

 遠投120m、さらに打撃力も伸びを見せる打てる捕手として期待される大卒捕手。特に巨人が高く評価しており、即戦力ではないものの、将来的に打撃が伸びると評価しています。

 

 田中選手を楽天へ金銭トレードしたことに加え、今年は捕手を2~3名獲得することを公言しており、さらに炭谷選手がここにきて打撃・守備共に衰えを見せ始めています。次代に向けた捕手体制を構築していく必要がありますが、一方ですぐに1軍起用が見込める捕手を獲得しても小林・大城選手のピークと被ってしまい飼い殺し状態となるうえ、投手が不足している状態で上位枠を捕手に割く余裕はないため、ファーム要員として打撃を鍛えていきながら3~4年後の戦力化を望む選手となります。

 

【6位指名候補①】福島レッドホープス 鈴木 駿輔選手 独立リーグ右腕投手


2020年9月19日 福島レッドホープス 鈴木駿輔投手

 最速153キロ、常時140前半のストレートを投げ込む右腕投手。青山学院大を中退後福島レッドホークスに入団。本格的に投手として利用されるようになったのは高校3年のころからと投手経験は浅く伸びしろが期待されます。ただしまだ1軍で起用するには全体的にスケール不足感があり、特に急速に物足りなさがあります。

 1軍先発が火の車であったため2軍先発も動員していたため2軍ローテもぎりぎり。来季は山川ー直江ー井上ー太田ー堀岡ー桜井と高卒2年目~3年目を計算に入れないと厳しいほどのため、将来的なローテ要員で2軍起用前提獲得となります。

【6位指名候補②】三菱日立パワーシステムズ 伊藤 優輔選手 社会人右腕投手


2020/08/30 三菱日立パワーシステムズ・伊藤優輔投手

 チームでは主にリリーフとして登板している最速150キロの右腕投手。社会人1年目から全国大会で結果を残しており、コロナで全国大会が中止になった中で全国大会での実績を持っている数少ない選手です。

 

 即戦力ローテになれる素材として評価されていますが、実績自体はリリーフ登板が多く、巨人としては中継ぎとして獲得し、中継ぎにある程度余裕が出れば2軍で先発調整させ、ローテとして試していきたい選手となります。

 

 【なぜこのような指名となったのか】

 

 今年のドラフトでは即戦力の獲得を狙うと公言されているため、指名選手はすべて大卒・社会人を候補としています。前回指名候補としていた 桐蔭横浜大・渡部健人選手は秋のリーグで圧巻の成績を残しており、下位指名では獲得が難しくなったため外しました。

 

 今年の1軍事情をみてもわかるとおり、とにかく中継ぎが足りません。大江・高梨・中川・大竹・デラロサ・鍵谷選手の活躍から盤石のリリーフ陣といわれていますが、故障が多い中継ぎポジションであるにもかかわらず、一人離脱すれば代わりがおらず負担が大きくなっています。このため1軍で起用できる選手を中心に候補としています。

 

次は育成1~4位となります。

 

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